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【パイロット】課題研究:昇段を目指せ!(2019年3月の課題)

珍しく課題研究行書編も書きます。

行書編は、ほんとに長らく書いてないので、何書いてたかも忘れちゃった(-_-)

とりあえず、パイロット中級から上級の人向けに、各系統の行書を並べて見比べます。自分の系統の字典だけを見ていると、系統の先生の癖や書きぶりが練習してるうちに無意識に誇張されてしまって望ましい字形から離れてしまうこともあるので、他の字典も見比べて研究しようというのが目的です。なので、お手元に複数の字典があるよという方や「余計混乱するわ!」という方は見なくてもいいかもです。


行書比較1 行書比較2 行書比較3

こんな感じです。ごめんなさい、D系統の字典は持ってませんm(__)m

何度も書いてるんですが、「書きぶり」と「字形」の区別がついていない方やふわっとしかとらえてない方が中級以上の方にもいらっしゃって、ときどき迷われるようです。

「字形」というのは、点画の位置・書き方のことで、たとえば「姿」という字のB1とA1は同じ字形です。C1は、全体の形は同じような形ですが「人」の部分の書き方が違うので、全体的には同じ(ような・似ている)字形ですが一部分が異なる字形ということになります。字形は、文字通り「字の形」なので「正しい字形・正しくない字形」があって、手書きなので幅はありますが「美しい字形」が研究しつくされていますから、「正しい字形・望ましい字形・美しい字形」を学ばないといけません。

「書きぶり」は、同じ字形のB1とA1でも、書き手によって線のニュアンスが違っていて個性が出ている部分のことです。書きぶりは、表現の幅なので好みの問題であって、「堂々とした書きぶり」がいいとか、「繊細な書きぶりがいい」とか「優しい書きぶりが好き」とか良し悪しは個々人の美的感覚によってきます。ただし、もちろんあまり好ましくない書きぶりもあるでしょうから、なんでもいいというわけじゃありません。線質が綺麗で、全体的に「好ましい」と思われる書きぶりを目指します。

たとえば、B系統(芝風会・故鷹見芝香先生の会派)は、開祖である鷹見先生の書きぶりや教えを良しとして習う(教える)会派なので、お手本の書きぶりは鷹見先生や会派の先生の書きぶりで書かれています。おそらくこの会派の先生になるにはこの会派の書きぶりを受け継いで教えることができた方がいいでしょう。だけど、別に芝風会の先生になるつもりも、受け継ぐつもりもないならば、書きぶりまで真似る必要はないわけです。綺麗な字が書ければいいわけだから、C系統っぽい字で書いても構わないのです(ただ、多少の教えの違いはあるからB系統で狩田先生の字をそのまま真似るとお直しされる可能性はあります)。

あと、点画の書き方そのものがその流派の命!となってることもたまにあります。日ペンを代表する故三上秋果先生の系統の流派は、三上先生が編み出した「線の書き方も含めた字形」が最大の教えとなってます。書きぶりにまで及ぶ字形の厳密さ(ここまで厳密だと書きぶりと字形が影響し合う)みたいなものを伝授するのが、この系統の教えなので書きぶりの幅はほとんど認めていません(手書きなのでどうしても出る個性は別として)。こういう流派を習う場合と、パイロットの系統のような流派を習う場合は考え方を切り替えないといけないので注意です。

この違いは、「大先生の書きぶりや教えはもちろん、古典にあるいろいろな書き方を研究して学ぼう」という考えなのか、「大先生が編み出した字形・書き方が最も美しいのだからそれを学びなさい」という考え方なのかの違いです。後者は、いろんな書き方を許さないわけです。

以上は、私がやってきたうえで理解したことなので、違う説明をする人もいるかもしれませんが、概ね間違ってないと思います。

さて、パイロットは、添削課題と級位認定課題がありますが、添削課題と級位認定課題とでは、考え方を分けないといけません(いや、いけないって程でもないですが・・・)。

添削課題は、「お手本を倣う」ことが目的ですから、各系統の書きぶりも含めてお手本通り書いて添削してもらいます。「お習字」「書写」というのは、お手本通り書くことで正しい書き方を身につけようという学習です。この場合は、まずはお手本を「臨書」して基本を学ぶことになります。※添削していただく先生によっては、お手本以上のことをお直ししてくださる先生もいます。初心者では「お手本通り書いたのに(;´Д`)」ってなりますが、中級上級の人は「お手本以上に教えてもらえた」と喜びましょう(笑)

ただし、ずっとお手本に倣ってばかりじゃ面白くもないし、自分で上手に書けるようになるのが目的なわけですから、どっかでお手本から離れて自力で書けるようにならないといけません。級位認定課題では、お手本はなく、課題文を自分で研究して書きなさいとなっています。しかも、系統の書きぶりじゃなくても構いません。つまり、系統を超えたバトルロワイヤルで力試ししているのが級位認定課題ということです。審査も系統ごとで審査してるわけではないようです。各系統の先生が分担してまとめて審査されるそうです。だから、今月は二段はB系統の先生が、先月はA系統の先生が審査したかもしれません。A系統らしく書けてないから昇格しない、なんてことはないわけです。

これまでも書いてきたようなことを長々と書きましたが、何が良いたいかというと、少なくとも中級上級の級位認定課題については、

「系統の字典の字の字形ばかりにこだわってもダメ!」

ということです。練習してると、つい1字1字の字形ばかりに目がいって、正確に字典の字を模倣することばかりに執着してしまいがちですが、「書きぶりによって変わる程度の誤差なんてそんなに大事じゃない」ってことです。いや、もちろん美しい字形は大事ですが、それなら系統の字典の字じゃなくて古典の字を調べたり字形に定評のある先生の字を倣った方がいいです。

優秀作品を見てください。同じ優秀作品でもいろんな書きぶりがあって、結構違いがあります。字典の字を正確に模倣できたから優秀、とはなってないでしょう?字形がしっかりしてても、書きぶりによって窮屈に見えたり締まりなく見えたりするのだから、自分の字がどうすればスッキリ見えるのか、どうすれば力強く見えるのか、どうすればおおらかに見えるのか、字典の字は参考にして自分の書きぶりを工夫するのが大事だってことだと思います。さらに、字間、字粒、布置などの余白も作品の印象を大きく左右するのでもっともっと写メを撮って全体の確認練習した方がいいと思います。

字形とるのが上手な人はそれでいいんですが、初級のころの字形の練習から脱せない人が多いのかな?という気がして、あえて字形が下手くそな私がお送りしましたm(__)mいつもどおり、私流の説明だということでご容赦を。


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2013年3月からパイロットペン習字通信講座を開始しました。
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