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【パイロット】課題研究:昇段を目指せ!(2017年5月の課題)

パイロット課題研究行書編です。

今月のお題、「空を泳ぐ鯉のぼりを背景に、 写真を撮りました。」やはり1行目のバランスがクセモノですね。つい「空を泳ぐ」を気前よく書きすぎて、後半詰まってしまいがちです。気を付けましょう。

行書比較1 行書比較2 行書比較3

「空」は、B2の形までいくと草書扱いになるので止めた方がいいでしょう。
「泳」についてはいろんな書き方がありますね。どれも行書としてOKだと思います。無難にB1で書くつもりです。
「鯉」の魚偏は、いくつか書き方があります。B系統「ペン習字の三体」では、つぎのようなパターンが載っています。
魚へん
手持ちの字典5冊で確認しましたが、この3パターンならどれでも大丈夫だと思います。
「背」の上の「北」部分は、楷書と違って「匕(あいくち)」の形は見られません。B2やC1のように「ヒ」の形で続けた形をみるに、行書では「ヒ」の書き方がポピュラーなんだと思います。
「景」は、B2、A2、C1などのように下の「京」の部分が「書写体」を崩したパターンがあります。
江守三体_景書写体
(江守先生、「常用漢字の楷行草」)
いずれの字典にも書写体を崩したパターンが載っていますし、現在の字をつなげて書いた場合とあまり変わらないので、この形はOKだと思います。
一方、「写」の字で、B2、A2、C2のような「旧字体」を崩した形は、間違いではないものの、新字体と比べて大きく書き方が違い、あえて旧字体を崩した形で書く必然性もなく、一般にも新字体の形が普及しているのでB2、A2、C2の書き方は避けた方が無難だと思います。
「一部分だけ書き方が異なる書写体については可の場合が多く、大きく書き方の変わる旧字体はNGの場合が多い」ように思います。そういう明確なルールのようなものがあるのかないのかは、未確認ですが・・・。

ひらがなの「を」が3つも出てきます。
行書の場合は、1つの文章の中に同じ字が複数出てきた場合は、書き方を少しずつ変化させた方が良いとされていますね。見た目の変化の美しさという意味からですが、昔は、「こんなに字を知ってますよ」という教養の目安でもあったそうです。

でも、「を」を変化させるって・・・難しい(´Д`)いくつか挙げておきます。
を_狩田 を_狩田2
(狩田先生、「ペン字精習」より)
あまりパターンないですね。一画目のヨコ画と二画目を繋げるか繋げないかでも、変化としてOKだと思います。無理に変化をつけようとして、書きぶりまで変わって浮いてしまってはもともこもないので、無理は禁物です。


【連綿】
連綿ポイントは、「のぼり」「りました。」の中から、「ぼり」「まし」「ました」あたりが書きやすいでしょうか。「のぼり」は名詞なのでなんとなく一部のみ連綿にするのは個人的に気持ち悪い気がします(あくまで気持ちの問題)。無難な「まし」か「ました」で書く予定です。

【行書の覚え方について】

twitterで初めて行書を書き始める際の行書の覚え方について話題になっていたので、中・上級に上がったばかりの方のために基本的なことだけ書いておきます。

行書は、楷書を崩した「楷書に近い行書・初心者向けの行書」から「大きく崩した行書・草書に近い行書・上級向けの行書」まで幅広くあります。単に「行書で書きなさい」とだけあった場合は、草書と間違われない程度であれば、どのレベルの行書でも基本的にはOKです。崩し方が大きいほど「こなれた感」がありますが、最初のうちは、「楷書に近い行書」から覚えて使う方が無難でしょう。

独断による行書を書く場合の注意点です。
1.行書っぽく書く!
楷書と行書の一番の違いは、書き方よりも線や字全体の柔らかさです。楷書では、起筆の打ち込みや線のシッカリ感があったのが、行書では打ち込まずに柔らかく滑らかに書きます。いくら行書の形で書いても、行書っぽく見えなかったら審査では逆効果ですらある気がします。
こざとへん

2.部首・部分の崩し方を覚える!
部首や部分(偏や旁や冠や足)などはパターンがあって1つ崩し方を覚えたら、同じ部首・部分を持つ字すべてに応用できるわけです。で、テキストを見ると、ちゃんとそれらが解説されています。これを覚えるだけで、ほぼほぼ行書になります。実は、恐るるに足らずです。
パイロットテキスト漢字編p.p.26~39にまとめられています。
偏

3.その他の基本パターンを覚える!
その他、行書には共通ルールみたいなものがあって、たとえばヨコ画が連続する場合、最初のヨコ画は繋げない、などやはりパターンがあります。左右の払いなどもパターンさえ覚えれば、いろんな字に使えます。
パイロットテキスト漢字編p.p.5~7
行書のパターン


だいたい、この3つさえ覚えれば、特殊な字以外はおおよそ行書になります。実は、覚えることはそんなに多くはありません。崩し方を変えたい場合は、やっぱり字典を引きます。最初は簡単な行書で書いて、1年も行書課題をかいていれば、自然といろんな書き方を覚えます。それよりも、書き慣れて行書らしい線を書けるようになる方が、作品としては綺麗に見えます。

草書は、楷書とはまったく形が変わってきますので、難しいですが・・・。




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本ブログは、私の趣味の記録です。趣味の勉強ノートと割り切ってるので、お見苦しい個所も多々ありますが、よろしければご笑覧ください。
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2013年3月からパイロットペン習字通信講座を開始しました。
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