【ひらがな】ひらがなの書きぶり比較
ひらがなは、難しい。
漢字のように一画一画の交わりに目安をつけにくく、微妙な曲線美がひらがなの美しさを決めるからでしょう。
たまたまパイロットで書いた課題の写メを友人に送り、その友人がペン習字の師範の資格を持つというお母様に見せたところ、やはり「ひらがなが足を引っ張ってるのではないか」とコメントされたとのこと。
4月の課題でひらがなを特訓したものの、まだ自信が持てていなかったので、「さもありなん」という感じです。
一朝一夕に書けるようになれる自信はないので、時間をかけてしかし本腰を入れて、ひらがなと向き合おうと思います。シリーズで「ひらがなの研究」をしていきたいと思います。
パイロットに先駆けて、中塚翠涛先生の練習帳で書いていた時に、ある程度自信が出てきたひらがなですが、パイロットを初めて「いわゆる伝統的なかな」を練習し始めると、とたんに中塚先生の書きぶりと混乱して自信を失いました。
友人のお母様も私の字を見て、「これは流派の書きぶりなのか、それとも下手なのか」と悩まれた個所があったとか。もちろん、私の場合は後者ですが、他流派から見て悩ましいほど、ひらがなには書きぶりの揺れがあるようです。
手始めに今回は、手元にある五十音を並べて比較してみます。




(左から:「パイロットかな編B系統」、「書き込みペン習字」、「パイロットかな編A系統」、「パイロットかな編C系統」、「パイロットかな編D系統」、中塚翠涛先生「30日できれいな字が書けるペン字練習帳」、佐藤友里先生「ペン習字のすべて」)
もちろん、基本的な考え方は共通してるのでしょうが、かなり書きぶりが異なります。
同じB系統でも、パイロット編と高田香雪先生の「書き込みペン習字」(以下、書き込み)とでも異なる形があります。
分け方が適切かどうか分かりませんが、ここで便宜上大きく2つの書きぶりを呼び分けたいと思います。
1.より伝統的な形


2.現代的な形(活字的な形)


とくに「う」「え」「さ」「す」「を」などは、形が大きく異なるところが見られます。
逆に、系統によってほとんど書き方の違いがなく、一見しただけでは区別できないものもあります。
【追記(7月14日)】
記事をご覧いただいた方から、「横書きの場合は”え”の字の最後の左への払いは書かない」とご指摘を頂きました。私が、まだ横書きゾーンに入ってないので、すっかり横書きのことは頭にありませんでしたが、確かに横書きでは連綿にはしないので次の字に続ける痕跡は書かない方がいいです。さっそく、参考書の横書きの解説などを見ますと、横書きの場合は実用の観点から古典的な字ではなく楷書でも現代風・活字風に書くことが許されてるようです。
そうすると、やはりひらがなは現代風のものと縦書き連綿のための伝統的なものとを書き分けることができないといけませんね。
もともとひらがなは、万葉仮名が崩れて簡略化されたものですから、現代の完成形においても漢字などより揺れが多くても不思議ではありませんし、文全体のバランスなどによっても多少は変形させてバランスを取ることもあるでしょう。
また、「さ」などのように、伝統的な形が現代において日常ほぼ使われなくなっているような字については、「実用」の意味からも現代的な「さ」の形に書くようにしても良いではないか、という議論も成り立ちます。
おそらく、現代的な形の「さ」を手本にあげている先生は、そういう意図をもって書いてらっしゃるのだと拝察します。
これから、ひらがなの書き方を研究して身につけるにあたって、系統による書きぶりにはもちろん注意を払いながら、しかしどのお手本で身につけるのかは少し検討する必要がありそうです。
B系統の私は、「パイロットB系統」「書き込みペン習字」「佐藤友里先生」を意識して練習することになりますが、伝統的・現代的な違いがある文字の書き分け、微妙なライン取りをどの先生を真似るのか考えたいと思います。
と、同時に他の系統なども参照し、共通するひらがなの書き方の注意点についても確認していきます。
漢字のように一画一画の交わりに目安をつけにくく、微妙な曲線美がひらがなの美しさを決めるからでしょう。
たまたまパイロットで書いた課題の写メを友人に送り、その友人がペン習字の師範の資格を持つというお母様に見せたところ、やはり「ひらがなが足を引っ張ってるのではないか」とコメントされたとのこと。
4月の課題でひらがなを特訓したものの、まだ自信が持てていなかったので、「さもありなん」という感じです。
一朝一夕に書けるようになれる自信はないので、時間をかけてしかし本腰を入れて、ひらがなと向き合おうと思います。シリーズで「ひらがなの研究」をしていきたいと思います。
パイロットに先駆けて、中塚翠涛先生の練習帳で書いていた時に、ある程度自信が出てきたひらがなですが、パイロットを初めて「いわゆる伝統的なかな」を練習し始めると、とたんに中塚先生の書きぶりと混乱して自信を失いました。
友人のお母様も私の字を見て、「これは流派の書きぶりなのか、それとも下手なのか」と悩まれた個所があったとか。もちろん、私の場合は後者ですが、他流派から見て悩ましいほど、ひらがなには書きぶりの揺れがあるようです。
手始めに今回は、手元にある五十音を並べて比較してみます。




(左から:「パイロットかな編B系統」、「書き込みペン習字」、「パイロットかな編A系統」、「パイロットかな編C系統」、「パイロットかな編D系統」、中塚翠涛先生「30日できれいな字が書けるペン字練習帳」、佐藤友里先生「ペン習字のすべて」)
もちろん、基本的な考え方は共通してるのでしょうが、かなり書きぶりが異なります。
同じB系統でも、パイロット編と高田香雪先生の「書き込みペン習字」(以下、書き込み)とでも異なる形があります。
分け方が適切かどうか分かりませんが、ここで便宜上大きく2つの書きぶりを呼び分けたいと思います。
1.より伝統的な形


2.現代的な形(活字的な形)


とくに「う」「え」「さ」「す」「を」などは、形が大きく異なるところが見られます。
逆に、系統によってほとんど書き方の違いがなく、一見しただけでは区別できないものもあります。
【追記(7月14日)】
記事をご覧いただいた方から、「横書きの場合は”え”の字の最後の左への払いは書かない」とご指摘を頂きました。私が、まだ横書きゾーンに入ってないので、すっかり横書きのことは頭にありませんでしたが、確かに横書きでは連綿にはしないので次の字に続ける痕跡は書かない方がいいです。さっそく、参考書の横書きの解説などを見ますと、横書きの場合は実用の観点から古典的な字ではなく楷書でも現代風・活字風に書くことが許されてるようです。
そうすると、やはりひらがなは現代風のものと縦書き連綿のための伝統的なものとを書き分けることができないといけませんね。
もともとひらがなは、万葉仮名が崩れて簡略化されたものですから、現代の完成形においても漢字などより揺れが多くても不思議ではありませんし、文全体のバランスなどによっても多少は変形させてバランスを取ることもあるでしょう。
また、「さ」などのように、伝統的な形が現代において日常ほぼ使われなくなっているような字については、「実用」の意味からも現代的な「さ」の形に書くようにしても良いではないか、という議論も成り立ちます。
おそらく、現代的な形の「さ」を手本にあげている先生は、そういう意図をもって書いてらっしゃるのだと拝察します。
これから、ひらがなの書き方を研究して身につけるにあたって、系統による書きぶりにはもちろん注意を払いながら、しかしどのお手本で身につけるのかは少し検討する必要がありそうです。
B系統の私は、「パイロットB系統」「書き込みペン習字」「佐藤友里先生」を意識して練習することになりますが、伝統的・現代的な違いがある文字の書き分け、微妙なライン取りをどの先生を真似るのか考えたいと思います。
と、同時に他の系統なども参照し、共通するひらがなの書き方の注意点についても確認していきます。
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