先輩方がパイロットと並行して競書に参加されてるのを見ていると、やはりやりたくなります。
パイロット通信講座では、ちょうど「わかくさ通信」が競書誌の役割を果たしてるわけですが、月1回というのは確かに物足りないかもしれません。
今のところ、パイロットの課題も四苦八苦している状態ですので、果たして掛け持ちできるのか自信はありませんが、いろんなお手本を見たりいろんな字を書くには競書誌を購読するのも悪くはありません。
すぐに購読するかどうかはさておき(してしまいそうですが汗)、たいていの競書誌では頼めば期限の切れた見本誌を送って下さるようなので、先輩方がされてる中で目をつけてたものを数誌見本請求しました。
■硬筆研究「ペンの光」
(硬筆書写検定受験指導誌)
日本ペン習字研究会(日ペン)の発行する競書誌です。ホームページから見本誌請求できます。
「がくぶん」がしっかり商業ベースの通信講座として運営していますから、他誌にくらべてしっかりした作りで内容もサービスが行き届いています。送られてきたのは、昨年(2012年)の10月号、ページ数83ページでした。
【競書の種類】
・規定部
・漢字部
・かな部
・手紙実用部
・筆ペン部
・受験部
・ポスター・掲示部
・自由作品部
各課題には、丁寧な書き方の指導が載っています。
【価格】
1冊755円(税込)
半年購読4,530円(特集号込5,285円)(毎月20日発送)
1年購読9,815円(毎月20日発送)
【競書用紙】
10冊一組(1冊32枚)、411円~787円
日ペンは、文字にクセが少ないため人気があります。
田中鳴舟会長が、巻頭挨拶ではっきりそう自負されています(笑)
各課題の指導も通信講座のテキストなみに親切に書かれています。
日ペンは、古くから「日ペンの美子ちゃん」で「自分の字が気になりだすお年頃」のティーンズを取り込み、通信講座終了後にこの「ペンの光」に誘導することによって、ペン字通信講座として若者から年配までの顧客を囲い込むというすぐれたビジネスモデルを展開しています。
お年頃の若者が離れないように、通信講座と同様のサービスが紙面に盛り込まれているのでしょう。
たいていの競書と同様に、他紙から編入する場合や硬筆書写検定の合格者は、申し出ることによって審査を受けて適当な級位に編入することができます。
■「ぺんの力 美しい文字・個性的な書」
公益財団法人日本書道教育学会が発行する競書誌です。ホームページから見本誌請求できます(毛筆競書誌「不二」と間違えないように!)
どこかで見た団体名だと思ったら、佐藤友里先生の略歴にこの団体での肩書が列挙されていました。
書道教育学会ですので、メインは毛筆書道で「不二」という競書誌も発行しています。
その硬筆部門が、この「ペンの力」という位置づけのようです。
送られてきたのは、今年(2013年)6月号でした。ページ数は、58ページです。
【競書の種類】
・基礎コース(級・段位に応じて3種)
・専攻コース(級・段位に応じて4種)
・写経研究室
・つけペン
・筆ペン
・ボールペン
・専攻コース(会友~初段)
【価格】
会費:1冊650円、6か月3,900円、1年7,800円
(毎月月初め3日~5日あたりに発送のようです)
(競書出品期間3日~12日)
【競書用紙】
清書用紙は、紙面にあります。ページを切り取って、清書するようです。
同じく紙面にある出品券を添付し、それとは別に申し込みによって発行されるバーコード出品券なるものを添付しなければならないようです。バーコード出品券の発行に1か月かかると書いてあります。
基礎コースの課題には、「ペンの光」と同様に一文字ずつ丁寧な書き方解説があります。
紙面もしっかりしていますが、若干書道の流派の組織といった感じの権威的なにおいがします。
書学院と呼ぶ教室も開講されているようで、その教室の卒業式の記事も載っていました。
「専攻コース」というのはそういうことなのでしょう。
「ペン字基礎講座」と題して、故・鷹見芝香先生の書が掲載されています。
佐藤先生も顧問だったようですし、鷹見先生流派の文字ということでしょう。
個人的には、鷹見先生の後継は、高田香雪先生で本家は芝風会だと認識してるので、こちらの会はどのような関係になるのか分かりませんが、芝風会とはかかわりなく独自の運営のようですね。
■「ぺん時代」(硬筆書写技能検定基準によるペン習字研究誌)

B系統の芝風会が編む競書誌。有限会社ぺん時代社が発行。
ホームページも何もないので、教室や講座などから知って参加することになります。
知っていれば、直接ペン時代社に連絡して、個人で購読も可能です。
芝風会は、ほとんどまったく商業ベースを意識していない純粋なペン字研究団体の印象ですね。
紙面も他誌に比べると少し簡素です。ページ数は50ページありますが、目次はありません。
【競書の種類】
・高校・一般の級・段位ごとの課題
・幼・小学生部
・小学生部
・中学生部
【価格】
1冊578円
3か月1,718円
6か月3,426円
1年 6,812円
(いずれも送料込み)
ぺん時代社に直接申し込みます。
ぺん時代社の連絡先は、ぴのさんのサイトもしくは「
これから始める人のための用語集 ぺん時代の項」を参照してください。
【競書用紙】
1冊(30枚~)95円~
B系統の芝風会の正統競書誌なので、パイロットB系統を学習したい方にはもっとも安心して購読できる競書誌です。がしかし、他誌とは異なり課題手本が並んでいるだけで、何の解説もありません。
B系統の先生の本を見てもそうですが、この会派は「教えない」のが流儀のようです。
「すべてはお手本の中にある。読み取りなさい、感じなさい、真似なさい。」ということです。
その上で、添削指導をしてくれる、という形態です。
まぁ、それが「お習字」なのですが、手とり足とり教えてほしいと思う方には、少し不満かもしれません。
広告欄に、1枚当たりの指導料を払えば添削してくれる先生が紹介されています。
これは嬉しい広告です。ただし、1枚200円+送料かかります。
まぁ、パイロットも1回当たりの添削料に換算すれば400円+送料してますから、十分に安いですね。
さて、選ぶならどれかですが、初心者でこれから始めますと言う方には、やはり「ペンの光」をお勧めします。通信講座のノウハウとサービスは、馴染み深い形です。
B系統の文字ででもある程度親切にしてよ!って方は、「ぺんの力」ですね。「不二」も合わせて購読すれば毛筆もできます。
やっぱり本家でB系統を学びたいという方で、芝風会の「見て覚えなさい」を許容できる方なら「ペン時代」です。本家で学んでる感は、やはり大きいかもしれません。
私は・・・とりあえず、B系統をやってるうちは、「ペン時代」かなぁ。本家で学んでみたいです。
でも、ずっとB系統で行くかどうかはまだ分かりません。ひょっとしたら、区切りの良いところで自分に合う字体の流派や講座をもっと探すかもしれません(^^;