2013年7月の清書

パイロット7月の清書をしました。

今月は、何かと字形に迷いがありましたが、とりあえず自分の思うように書きました。

先月もそうでしたが、清書の段階になって月初めのものと比べると、そんなに進歩してないような・・・。
一字一字は「上手く書けた」と思っても、出来上がりを俯瞰で見るとたいして変わってない(^^;
はやり、線でしょうか・・・いや、線もかなり良くなってる気がするのですが、書きあがりはやはり自分の字です(笑)

もう一段、神経を細かくしないといけないのでしょうが、自分の感性では壁がありそうです。

2013年7月の清書


もちろん、清書はいつものように緊張して実力の20%引きです(笑)
先月よりは意識しましたが、まだまだ「のびのび」とは書けません(^^;

「つ」が大きくなりすぎです。「入」は小さいし、「外」は大きいです。「評」が細いですね。
バランスが悪いのは、ペン習字始める前からの一番大きな弱点です。克服にはまだまだ時間がかかりそうです。
今、まだお手本を見て書いてますが、お手本見なくてもバランスが良く書けるようにならなければいけないのですから・・・先はまだ数万光年はありそうです(--;

今月は、自分のコンディションによって、時折力を抜いてより繊細な線が書けるときがあるようになってきたのが唯一の進歩でした。

【今月の練習量】
添削課題漢字練習・・・5枚
添削課題練習帳・・・21枚
級位認定課題漢字練習・・・16枚
級位認定課題練習帳・・・31枚
パイロット純正練習用紙・・・1枚

<インクカートリッジ交換>
7月5日 (7本目) 前回から8日
7月17日(8本目) 前回から12日
7月28日(9本目) 前回から11日
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【ひらがな】初級の「あ」行を書く

前回、「あ」一文字書くのに、どれだけかかってんだ!?って感じでしたが(^^;
さらさらっと書く人は、お手本見て書いちゃえるんですが(^^;

前回までの記事は、「勘所」をつかむためにわざとバカ丁寧に書いたのでした。
だいたい、やり方はつかめたので、ここからは同じ方法でスイスイ~っと行きます(ほんとにぃ?(--;)。

■「い」を書く

「い」は比較的簡単です。まずは、書き方のポイントです。
い_ポイント
(狩田先生のお手本:赤 に加筆:青)

前回、「あ」を書くときにも役立った位置取りをします。
これは、悠渓さんのやり方を真似たものです。行書を書く際の位置取りの仕方が曲線からできているひらがなにこそ役立つのでは?と思いました。
ラインの「変化」となるポイントを位置取りしていきます。

い_位置取り1
          
い_位置取り2
          
い_位置取り3

この時、「大きく書くことによって、字形を正しく認識する」原則により、普段書いている2cm四方十字入りのマス目を4つ分使って、「4cm四方16分割」のマス目いっぱいに拡大して書くのがミソです。こんな私でもこれだけ大きければ、ちゃんと位置取りできます(笑)

この大きさで、何度か書いて正しい位置を記憶したところで、いつもの2cmマスに書いてみると上手く書けるようになります(いや、そんな気がします(^^;)。
い_完成形
(「い」自筆)

佐藤先生流の「い」をきれいに書くポイント
1.一画目の開始位置と角度に注意する
2.一画目の湾曲が重要!
3.二画目の開始位置は、一画目の心持下あたりから一画目とほぼ平行に。二画目が下がるとダメ!





<先が長いので、中に書きます>

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【ひらがな】初級の「あ」-ひらがな練習の勘所③

※お断り、記事はあくまで個人的な勉強ノートです。ご参考までに・・・ということで。

さて、それじゃ初級の「あ」を書いてみます。

ここまでのまとめ
「あ」の書き方
1.一画目は、やや右上上がり
2.二画目は、中央線の少し右側から弓なりに、最後は中央線あたりで止める
3.三画目は、ど真ん中の心持右上から始まり、
4.左下45度を目指して下り、
5.横中央線を最上限に時計回りに回す
あ_字形のポイント



この書き方のポイントをもとに書いてみました。
あ_書いてみた (2)

・・・悪くはない。普段汚文字に悩んでる人が、「あ」をきれいに書きたいと初めて教えてもらうには十分な内容です。

だけど・・・
ここまでは、4月の「ひらがなを書く」でやりました。それなのに、苦手意識がやっぱり拭えないわけです。
実際、「良くもない」。

本格的にペン習字の添削を受けるレベルだと、これじゃあダメだということです。

さらに、お手本と見比べて自己添削、分析します。

どう見ても、折り返してからの最後の時計回りのRがおかしいです。

右肩 (2)
↑お手本のライン


そうです。
「右肩上げない」じゃなくて、イメージとしては「右肩下げる」なんです。
どうしても、最後のRの内側を大きく囲むように・・・という指示で大回りしてしまいがちですが、実際はそんな大回りじゃない。「正しく」書くためのポイントは解説通りですが、「きれいに見せる」には・・・

「コンパクトに回して、右肩下げて、最右端でUターンして払う」


が重要な気がします。

Save0005_20130724222202.jpg
この2点の位置だけをとにかく意識することがポイント。

書いてみました。

あ_完成形
<改善後>
一画目が直線的になっちゃいましたが・・・だいぶ見た目変わった気がしません?

同じ原理が「め」「の」にも通じますね。
で、いろいろ書き試しましたが、この最後のRがうまくきれいに書ければ、他が少々ダメでもパッと見美しく見える気がします(笑)

※もちろん、基本は無視しちゃダメですよ。パッと見きれいでも、昇級では×です!
※また、流派の字形を無視したら、添削で直されます!

たとえば、前出の狩田先生の字ですが、
狩田_あの比較
どちらも正しいんだけど、右の方がカッコ良く見えるのは(主観?(^^;)、左は最後のRで「右肩を下げ」てないうえに、最右端でUターンのRが甘いからです。

だけど、このラインの書き方に基本のルールはなく、先生によってもラインの書き方が違います。
そのあたりが、流派や先生による書きぶりの違いになってるように思います。
基本のルールがないから、流派や先生のラインがあるにも関わらず、一般論じゃないのでテキストでは「こんなラインで書きなさい」と言葉では教えてもらえません。
きっと、お手本から自分で読み取らないといけない部分というわけですね。


まとめ
佐藤先生流の「あ」をきれいに書くポイント
1.一画目は、やや右上上がり
2.二画目は、中央線の少し右側から弓なりに、最後は中央線あたりで止める
3.三画目は、ど真ん中の心持右上から始まり、
4.左下45度を目指して下り、
5.横中央線を最上限に時計回りに回す
6.この時、最高点となる場所と最右端となる場所に注意して、先生の書きぶりのラインを出す

【ひらがな】初級の「あ」-ひらがな練習の勘所②

■きれいな線を書く

きれいな字の極意は、1に線質、2に形・・・らしいですが、とりわけひらがなは、線の柔らかさや強弱がきれいさに影響しますね。

このあたりも、狩田先生の「ペン字精習」ではこだわって開設されてます。手持ちの本で線質について丁寧に解説されているのは、狩田先生の本だけです。

狩田_ひらがな線2 (2)
狩田_ひらがな線3 (2)

狩田_ひらがな線3 (2)

そう言われても、書けません(^^;

線

払いの線が出やすいように一番左上は、鉛筆で書きました。ちゃんと払ってる感じが出てますが、パイロットのデスクペンで書くと、何度かいても上手く細く払った感じが出ません。インクと紙のせいもあるかもしれません。

どなたか、上手な方、デスクペンでコピー用紙でもこんなきれいに書けると言う方、お手本見せていただきたいですm(__)m

柔らかい線、基本線、と言われても、字形が定まらないうちは運筆もゆっくりになり、ゆっくりになるとインクが紙ににじんで線が太くなり、のびのびとも書けません。
線の練習もしつつ、まずは字形を定めることを目標にしたいと思います。

・・・しかし、相変わらずな「あ」です(--;

【ひらがな】初級の「あ」-ひらがな練習の勘所①

初級の「あ行」の練習をします。

初級のひらがなの手本としては、B系統からできるだけ外れないように佐藤友里先生の「ペン習字のすべて」に掲載されている「ひらがな単体」をお手本にします。

ただし、B系統自体がそうですが、佐藤先生のテキストも「手本をよく見て練習しなさい」形式で、解説はほぼありません。

「習うより慣れろ」も大事だと思いますが、やはり通信独学で「勘所」を掴むには解説が欲しいですね。
その辺、狩田巻山先生の「ペン字精習習」が至れり尽くせりなので、理屈は狩田先生の理屈を拝借したいと思います。

■まず、お手本をにらむ

佐藤先生の初級のひらがなの「あ」です。

あ_佐藤

悠渓さんのように文字スケッチができればいいのですが、自信がないので単純に拡大します(^^;

あ_佐藤
(佐藤先生の初級の「あ」)

美しいですね。眺めながら、一杯呑めそうです(笑)

とにかく、初見で書いてみます。
あ_自筆1
(自筆の「あ」)

「なんだ?こりゃ?」ですが・・・(^^;
この「なんだ?こりゃ?」とお手本を見比べることがペン字勉強の第一歩と見つけたり・・・です。
普段のお稽古でも、自己添削がもっとも重要であると思います。いくら数書いても、定期的に自己添削して修正していかなければ、文字は一向に変わりません。

何がダメか。
まず、字形ですね。形が格好悪いです。
次に「線」ですね。最後の左へ払う部分は拡大してみるとよくわかります。
お手本は、きれいに先へ向かって細くなってますが、自筆の方は太さ同じのままピタッと終わってます。
もちろん、書いた時にはちゃんと払いました。


■字形のポイントを知る
B系統のように、お手本だけを示している参考書も多いですが(パイロットも基本そうですね)、字形の注意点を書いてくれている参考書も最近では多いです。
手持ちの参考書でも何冊かありますが、狩田先生の「ペン字精習」は群を抜いてます。

狩田_あ
(「ペン字精習(上),狩田巻山著)

こちらも、美しいですが、佐藤先生とはまた少し違います。
書かれている注意点は、一般的な「あ」の書き方の注意点とほぼ同じです。
ただし、本によっては、文字中央の一番狭い囲みを広くとるように指導している本もあります(たとえば、和氣正沙先生「字が上手くなる三分上達法」など)。

とりあえず、この一般ルールを佐藤先生のお手本に書いてみます。

佐藤_ポイントあ


一般ルールは、同じです。
あとは、左側の折り返し方が、佐藤先生の場合は、二段で折っていますね。
この折り返し方は、先生によって2パターンあります(過去の記事参照)。

その他、細かな点として、
1.一画目は、やや右上上がり
2.二画目は、中央線の少し右側から弓なりに、最後は中央線あたりで止める
3.三画目は、ど真ん中の心持右上から始まり、
4.左下45度を目指して下り、
5.横中央線を最上限に時計回りに回す
あ_字形のポイント

・・・とかいって、この通りに書ければいいんですが、それが難しいのですね(笑)

たとえば、狩田先生の本でも、
狩田_あの比較
(右はペンによるお手本、左は線の太さを見やすくするために鉛筆で書かれたお手本)
手書きですから、若干のブレはありますが、これくらいは、その時々の誤差の範囲ということでしょうか。
(もちろん、どちらがより上手くかけたか、は先生自身あるでしょうが・・・)


■きれいな線を書く
ひらがな練習の勘所②につづく・・・

美しい手紙

こちらは、「ペン字の参考書」というよりも、完全に趣味・好奇心で購入してしまった2冊です。

いささか値段も張りますし、初心者の方にお勧めするものではありませんが、私的には購入の満足感があったものです。

■「美しい手紙」佐藤友里先生(1996年)
美しい手紙

佐藤友里先生の「美しい手紙」、手紙に関するいろんなことが詳しく書かれています。
それだけなら、ただの手紙書きのハウツー本なので珍しくもないのですが、随所に佐藤先生ご自身がやり取りした手紙が写真で紹介されているのです。とくに、鷹見芝香先生や狩田巻山先生の手紙・はがきやその他ご高名(と思われる)な先生方の手紙、お孫さんとの手紙のやり取りなど、貴重な手紙・ハガキが掲載されています。
というか、鷹見先生の手紙などは、住所や宛名まで立派な草書で書かれており、「今なら絶対届きません!」という感じです。
中には、死刑囚の方に通信指導してらっしゃったようで、その方の最後の手紙なども紹介されています。
おおかたは、手紙のハウツーなのですが、佐藤友里先生の「想い出の手紙集」として価値のある一冊だと思います。
※住所など(もう使われてないでしょうけど)まともに写ってますし、著作権などもありますからあえて中身は掲載しません。

Twitterで教えていただいて、Amazonで検索しましたが出てきません。google検索をかけても、出てきたのは古書店の買い取り価格表くらいで本誌のページはすぐに見当たりません。
どうやら、一般の流通ルートでは出回っていない本のようです。
教えていただいた方の情報で、ようやく、どうやら日本書道教育学会の関連会社でしか流通してないようだということが分かりました。その方は、直接そちらの系列の販売店で求められたそうです。

これも教えていただいて、先日取り寄せた「ぺんの力」の広告を見て、その販売店であろうお店から通販で購入できることを知りました。

三多軒 03-3265-5493
営業時間:平日10:00-18:30(土曜は17:30)

こちらに電話して注文しました。
本誌のお値段は、2,250円+税ですが、通販では送料と代引き手数料がかかります。
その送料と代引き手数料が高い(^^; 895円かかりました。

ですから、初心者の方の参考書としてはあえてお勧めしません。
ファンのための趣味の購入でしか元は取れません(笑)



■「角川書道字典

角川字典

こちらは、字典です。書道をやっておられる方は座右の字典なのでしょうが、ペン字とはほとんど関係ありません。
ペン字やるために古典を見るとしても、師範でも目指さない限り、わざわざこんな大きな辞典は必要ないと思われます(^^;

中身は、こんな感じで漢字ごとに古典から集字されたものが並んでいます。
角川サンプル
件の「好」の字がいろんな古典から集字されています。

角川からは、「角川書道大字典」なる大きな書道字典が出版されており、これと二玄社の「大書原」という字典がわが国では二大書道字典のようですが、この「角川書道字典」は普及版です。
それでも6,090円もする大きな字典です。大字典の方は、個人で買える値段でもなく、図書館でしか見ることがないもののようです。

書道字典ですから、ペン字の私には無縁と思って書店で見かけてもスルーしてたのですが、先日の「製」の字問題、「好」の字問題を調べたりしているうちに古典の集字検証が面白くなってきたこと、そして記事を読んでくださった方からお勧めいただいたことで、思い切って購入しました。

もっと安くてハンディなものもあるのですが、本好き、資料好きが高じて「勉強の投資はケチってはならない!」「大は小を兼ねるのだ!」と江守先生の本でも度々使用される角川をポチッとしてしまいました(^^;
まぁね、字典ですし、教養を深めるコレクションとして、良しとしましょう(^^;

ちなみに、書道字典についてお勧めいただいた時に紹介してもらった字典選びの解説サイトです。
「書を楽しむ法」http://homepage2.nifty.com/tagi/  八、字典を買おう
藤岡志龍の書道とたま日記  http://blogs.yahoo.co.jp/bokuan2001/34955614.html


いやもう、お腹いっぱい、懐空っぽなので、ペン字勉強関連の本は、しばらく打ち止めです(^^;

【ぺん時代】2013年7月のお稽古

さっそく、ぺん時代の7月の課題を書いてみました。

まず、競書用紙です。
慌てて買って失敗した競書用紙のうち、一般用の「競書用紙(大)」を使います。

競書用紙大

これに選んだお手本に合わせて、「罫線を引きなさい」となっています。

今月の「・高校生と一般の特選以下の競書手本(6級下から3級下までの方用2作)」のお手本は、こちら。

お手本

ちょっと裏映りしてしまってますが・・・
タテ書きお手本が、「目覚まし時計のベルが鳴る。」
ヨコ書きお手本が、「ウォーキングは、いつでもどこでも気軽にできる生涯スポーツです。」
パイロットでもお世話になってます、加藤玲子先生のお手によるものです。

ということは、こういうことでしょうか?
競書用紙罫線


競書用紙は、大人買いで3冊(90枚)も買いましたが、さすがに練習で使いまくると、あっていう間になくなるでしょうから、まずはいつも通り自作の練習用紙を・・・

もう、そのまま競書用紙をスキャンした方が良さそうです。競書用紙2枚並べると、ちょうどB5サイズになります。って、1枚で2回しかかけないじゃん(^^;

じゃあ、さて書いてみますか・・・ん?誌面のお手本と競書用紙の大きさが違う?
若干、紙面のお手本の方が小さいです。これは、重ね書きできないように意図的にでしょうか?

最初なので、やっぱり同じ大きさのお手本で位置取りしたいです。
お手本もスキャンして、競書用紙と同じ大きさに印刷します。

で、書いてみました。
ヨコ書きは、まだパイロットでもやってないので、タテ書きから・・・。

書いてみた
(左がお手本(拡大版)、右が初見で書いたもの。)

デ!デカい!(^^;
パイロットに慣れてきたので、よけいに大きく感じます。
もう、書けてるんだか書けてないんだか、分からないくらいです(もちろん、書けてません)。

どれくらい大きいかというと・・・
大きさ比べ

こんな感じです(笑)
いや、まぁ、見本誌見てた時から大きいなぁとは思ってたけど・・・
見本誌で書いてみた時も、大きい、大丈夫かなぁとは思ってたけど・・・
ペンでこんな大きく書くことなんてないと思うんですが、大きく書くことに何か技能を修得する秘訣のようなものがあるのでしょうか?

皆さん、どんな練習の仕方をされてるのでしょうか・・・(^^;
実力差有りすぎで参考にならないかもですが、ぴのさんのサイトでも拝見して練習方法を研究したいと思います。

「ぺん時代」はじめました

パイロットB系統会派「芝風会」の競書誌、「ペン時代」が届きました。

先日、見本誌を送っていただいて「もう少し上達してから・・・」と思っていたのですが、ある暑い日に発作的に購読の振込みをしてしまいました(^^;

最新号の7月号からです。
ぺん時代

「ぺん時代」は、以前の記事にも書きましたように、ウェブからの申し込みなどはできません。
直接、発行元の有限会社ぺん時代に問い合わせて、見本誌をお願いすると一緒に振込用紙を送って下さるという流れです。電話は、会社の業務時間であろう平日の昼間しかつながりません。

昨今、ネットでポチっとするだけで完了してしまうので、久々に電話で問い合わせるのは少し身構えますね(笑)
そういう方のために、ご参考までに・・・
電話をかける
「はい、ぺん時代社です。」と年配の女性らしき声
「あ、すみません、ペン習字の競書誌を検討しているのですが、ちょっとお尋ねしてよろしいでしょうか。ぺん時代は、個人でも購読できますでしょうか。」
「はい、できますよ。」
「そうですか、中身を見て検討したいのですが見本誌か1冊単位でお分けいただくことは可能でしょうか?」
「はい、それじゃ期限の切れたものを送ります。住所とお名前をどうぞ。」
「○○○・・・の××と申します。×は△×の×です。・・・」
「はい、じゃあお送りします。」
「よろしくお願いします。」
・・・といったやり取りしました。



中身を見ますと、パイロットのテキストでおなじみの先生方の手本による課題が載っています。
御年百一歳になられる顧問・高田香雪先生の参考作品から始まり、(7月26日訂正)
まちがいです。鷹見芝香先生の作品から始まり・・・

 ・準師範以上競書手本
 ・一般の8段から無鑑査までの競書手本(2作)
 ・高校生有段者と一般の準初段から7段までの競書手本(2作)
 ・高校生・一般の1級上から初段までの競書手本
 ・高校生と一般の特選以下の競書手本(3級上から特選までの方用2作)
 ・高校生と一般の特選以下の競書手本(6級下から3級下までの方用2作)
 ・幼・小学生競書手本(3作)
 ・小学生競書手本(4作)
 ・中学生競書手本(2作)
 ・昇段試験のための参考手本

が掲載されており、最後にまた高田香雪先生の参考作品で締められています。
子供向けの手本以外には書き方の指導は載っていなくて、欄外に注意点が1文書かれているだけです。あくまで「お手本を見なさい。読み取りなさい、感じなさい、書きなさい。」のスタイルです。

お手本は、大き目です。上級者は1ページ使って数行、初級は半ページに2~3行の作品です。

出品の受付けは、毎月1日~15日となっています。

競書用紙は、作品ごとに大きさが異なり
競書用紙(小)・・・幼・小・中学生用(8×18センチ)1冊50枚95円
競書用紙(大)・・・高校生・一般用(13×18センチ)1冊30枚95円
練習用紙1号・2号・5号(無地)・6号(はがき)   1冊16枚95円
があり、それぞれ散式(1枚ずつバラバラ)・便箋式(パイロットのように便箋になってる?)があります。
便箋式のものは、80枚単位で472円です。(それぞれ所定の送料がかかります。)
振込用紙の通信欄に、所望の競書用紙や教材と数量を書いて、合計料金を一緒に振り込めば、冊子と一緒に送ってくれます。

初心者の私は、「高校生と一般の特選以下の競書手本(6級下から3級下までの方)」から始めることになるのでしょうから、購読申込みの振り込みと一緒に「競書用紙(大)」を注文すればいいようです。半年分の購読料と用紙と送料の合計金額を振り込みました。

・・・が、よほど暑さでボーっとしてたようで、何を勘違いしたのか散式の競書用紙(小)と競書用紙(大)をそれぞれ3冊ずつ大人買いしたのでした(^^; 競書用紙(大)の練習用紙を買えよ!って自己ツッコミも・・・(--;
仕方がない、小学生のお手本も練習します(--;というか、子供用の課題は、指導のポイントが載っていて、むしろ私向けです(^^;(もちろん、出品はできません・・・てかしません!(笑))

競書用紙

級・段位の成績発表は、次々号、つまり2か月後になるようです。

なお、出品は、級・段位に該当する課題の競書出品のほかに好きな課題を出品する「自由課題出品」もあります。こちらは、優秀作品であれば誌上展のページに載せてもらえるようですが、誌上展のページは1ページしかありませんので掲載は絶望的です(笑)出品者一覧に名前が載るだけなのかな?他の競書誌とは違い、もともとページ数が少なく、会員の作品はほとんど紹介されていません。

また、「準会員競書券(6回分630円)」を購入すれば、会員以外の出品も可能です。家族や友人と一緒に出品することができます。

なによりも嬉しいのは、1枚150円~200円で修正添削指導を受けることができる制度があることです。
添削指導してくださるお二人の先生が載っています。他の競書誌の添削料に比べると破格の値段です。活用したいと思います。

課題研究:「好」の字、おんなへん

実は、もう一つこないだから気になってる字があります。

「好」の字です。
これは、B系統のお手本には何の不満もないのですが、江守先生の本を読んで気持ちの折り合いをつけなければいけないことになってます。

まず、B系統のお手本の「好」です。

好_B系統
(「ペン習字三体」高田香雪ほか著)

まぁ、「好」ですね。違和感もないし、普通にきれいな字だと思います。

ところが、江守先生の「楷書の基本100パターン」を見ますと・・・

おんなへん_江守
(「楷書の基本100パターン」江守賢治著)

・・・こうあります(^^;

もちろん、古典の検証もされています。

女古典
(「楷書の基本100パターン」江守賢治著)

B系統の字では、ふところが長すぎます。

ちなみに、狩田先生の字は、こうです。

好_狩田
(「常用漢字の六体」狩田巻山著)

狩田先生の字も、江守先生のご指摘にはそってませんが、こちらの古典のお手本に近いですかね。
(URL削除)
※原典である「王史二氏墓誌銘稿」(東京国立博物館)を見たところ、似てませんでした(^^;


まぁ、江守先生ほど古典にこだわる必要もないと言えばそうですが、やはり気になります(笑)
「好」の字のその他の古典資料は、ちょいとネットで検索してもすぐにはそろいませんでしたので、またじっくり調べてみたいと思います。

課題研究:「製」の字の再検証

「製」の字について、課題手本の作成時にこだわって記事を書きました。

その後、いつもお世話になってる「もすけ」の悠渓さんがブログで、「製」のお手本について次のようなご指摘をされてました。

初学者にはもともと古典を見るだけの目が備わっていないのだそうです。
「この字形はヘン」
と感じるのは、いかに手本が見えていないかという証拠で、
古典の臨書を繰り返して学べば目が養われてきて、
少しは基本的なことが分かるようになってくるでしょうとのことです。(汗)
素人の感覚がいかに当てにならないものか、改めて思い知らされますね(+_+)



書聖、王羲之の字を例に挙げられておられます。
確かに、「ペン習字三体」や狩田先生の「六体」に書かれているような形で、しかし毛筆書体としてかっこよく書かれています。この書風であれば、これはこれで美しく感じます。

(いや、それにしも、さすが悠渓さん、いつもながら素晴らしい文字スケッチです。まだ古典にまで考えが及ばないですが、古典からの集字も見習いたいと思います。)

なるほど、一理も二理もあります。私のような初心者は、まず「正しい文字の形」から学ばねばなりません。
テキストや参考書を見みますと、「え、本当はこんな字なのかぁ。知らなかったぁ~。」と思うこと度々です。
とりわけ、最近ご紹介した江守先生の本などを読みますと、他の先生方も実は古典に忠実に書いてるわけじゃないことが分かるなど、いささか混乱するほどです。選んだ流派に師事しつつ、古典も学習した上で、見る目を養っていかねばなりません。

ただ、「製」の字の話となりますと次の疑問も生じます。
そうすると、高田先生の「書き込みペン習字」や江守先生の「ペン字常用漢字の楷行草」は、古典に則してないのか?

いや!高田先生が読者を慮ってあえて現代風に書いてくださったというのはあっても、あの江守先生が古典にない形の字を書くはずがありません!あの著書の勢いでそんなことがあったとしたら、逆立ちしてソーダを鼻から飲んでもらうしかない!(笑)

これは、後学のためにも調べないとです(笑)

まだ古典の資料は持っていませんが、ネットで調べればたいていのものは出てくる便利な時代ですね。

「楷書 製 古典」で検索して、目についたのが褚遂良(ちょすいりょう)の「雁塔聖教序(がんとうしょうぎょうじょ)」です。


雁塔聖教序
(出典サイト:東京国立博物館,http://www.tnm.jp/)

右から2行目の最後に、立派な「製」の字が入っています。
高田先生、江守先生が書いてらっしゃった、我々の見知った形の「製」です。
(前回記事で、「製」なんて古典にそんな出てこないのでは・・・云々書いたのは、私の無知なる憶測でした(^^;)

やはり、この形も美しいのです。
確かに、古典に従った文字の形に違和感を覚えることは、初心者にとってありますが、「審美眼」まで疑われると少し疑問に感じます。だって、「美しくない」字は、いかに古典だと言われても使う気しないもの(^^;
立派な古典は、違和感はあってもやっぱり美しいのです。そう感じる目は、初心者であれ持っているのだと思います。

「製」の字に関して言えば、悠渓さんが示してくださった王羲之の字は、それはそれで立派な美しい字で、狩田先生やB系統の「三体本」ではそれを元にペンで書いたものでしょう。ただ、ペン字の線では我々にはアンバランスに見えてしまう。

それに対して、王羲之から300年下った褚遂良の字もやはり美しいのです。今の活字体に近いバランスであるからというのはもちろん、ペン字で書いた際にもバランス良く見える形をしてるのだと、愚考します。
【追記訂正(2013年7月17日)】
逆ですね(^^;我々が馴染んでいる「教科書体」の方が唐代の楷書を手本に作られている、が正しいですね。
また、王羲之は、行書のお手本です。書体の発展過程から言えば、行書が先にあって後に楷書が生まれたわけですから、王羲之の手本から楷書を作ったものと楷書が完成した唐代の楷書と2つ考え方があるのでしょうか。下のサイトなどの古典の解説を見ますと、なにか理解のヒントになる気がします。

【書を楽しむ法】http://homepage2.nifty.com/tagi/index.htm#mokuji

日常ペン字の稽古にはともかく、毛筆書道を勉強する初心者の方には、「・・・であるから、王羲之を臨書するのは、行書のバランス感覚を磨く上でも重要なのです。」とか説明すれば臨書の意味を納得されるのではないでしょうか(・・・学術・流派などの考え方として正しいのかどうかはともかくとして)。



褚遂良は、欧陽詢と同じ唐代の書家です。欧陽詢がどんな「製」を書いたかは出てきませんでしたが、江守先生に逆立ちしてソーダを飲んでもらうためにご降臨いただく必要はないようです。(江守先生、失礼しましたm(__)m)


【追記(2013年7月16日】
なんだか、誤解された方がいらっしゃるようなので、お断りです。
ここで私が書いた「審美眼」は、玄人の方のレベルのことを言ってるわけではありません。
単純に、「バランスがいいな」「美しいな」「立派だな」と感じることです。
人間が本来普通に持っている「美的感覚」を言っているにすぎません。言い換えれば「心地いい」感覚です。
ペン字であれ、その他の芸術であれ、最初にそれがあるからこそ、見聞きしたい欲求にかられるのです。
そういう意味で、素人であれ初心者であれ、一定の審美眼は持っていると思います。
もちろん、それを細かく、詳しく、追求していくとさらに磨かれて、見方も違ってきて洗練されていくのだと思います。玄人は、それを通過してきたから玄人なのでしょう。我々は、今その最初の過程にいます。
江守先生をもってして、「なぜ、欧陽詢先生は、この字だけこんなバランスの悪い書き方をしたのか?」と自問自答されてらっしゃいます。玄人も玄人の大先生をしてそうなのですから、初心者の我々が手持ちの先生のテキストを繰りながら自問自答しあうことを、どうぞ暖かい目で見ていただきたいと思います。

6月分の課題が返ってきました

パイロット6月の添削が返ってきました。
6月の課題は、「手袋寒天風除障子」でしたが、比較的得意の漢字でしたので、書けてる感が結構あり「なんとか80点の壁を超えることができるか?」と少し期待してましたが・・・

結果は、1点アップの79点、なかなか壁は厚いです。
まぁ、1点上がったのは良しとしましょう(^^;

6月分添削結果

緊張のため、委縮してうかんむりが小さくなったり、線が伸びなかったりしたなぁ、とは思ってましたがしっかり全部指摘されてしまってます。

しかも、1回目の添削でお褒めいただいた起筆が、お手本見ながら書いてるうちに最近弱くなってきて、遂に起筆を注意されてしまってます・・・だって、B系統の起筆ってほとんどないじゃん(--;

コメントは、「落ち着いた線でまとまりよく書け、字形もほぼ出来てます。」とのお褒めの言葉と、「細かな線の長さをよく見てください。」とのこと。

ん?なんか見たコメントだ・・・4月のひらがなの時に同じようなコメント頂いた気が・・・あ、同じ先生でした(^^;

しかし、字形もほぼ出来ていて、線の長さに注意しなければならないのが1点だとすると、80点以上になったらいったい何があと20点分の課題なんだろう?と思わせます(笑)
線は全然未熟ですから、立派な線が書けることが10点、B系統らしく書けるのが10点?
まぁ、80点代取ってる先輩方が何を直されてるのか「見ても分からない」状態ですから先は長いです(笑)

精進、精進・・・

【ひらがな】ひらがなの歴史と種類-手本選びのために-

手本を見る目を養うためにも、ひらがなの知識をざっと修得します。

ひらがなには、系統・流派ごとの書きぶりのほかに、ひらがなの発生・発展過程、楷書・行書・草書に書き分けるための字形、書きぶり(書風)によっていくつかの種類に分けることができます。

まとめ
<かなの種類>
1.初級のひらがな(現代風・教科書体風)/カタカナ
2.上級のひらがな(高野切第三種風)
3.さらに上級のひらがな(高野切第一種風・寸松庵色紙風など)
4.草がな(変体がな)
5.万葉がな
学習順序は上から下へ、発生過程は下から上へ



ひらがなの歴史
万葉時代
日本には、固有の文字がなかったため、文を表すために中国から渡来した漢字の読みをそのまま音にあてはめて一字一音のかな文字として使い始めました。これを万葉がなと呼びます。借字の一種で、要するに当て字です。
万葉がなは、1つの音を表すのに数種数十種の漢字をあて、総計973文字にも上ったそうです。

万葉がな
(狩田巻山著「ペン習字精習(上)」より)

奈良時代~平安時代
万葉がなは、当初楷書と行書で書かれていましたが、後に草書で書くようになり形が単純化され、万葉時代からはさらに字数も整理されます。これを「草がな」と呼び、現代では「変体がな」とも呼びます。

その後、さらに字形が簡略化され、元の字とかけ離れた形となります。漢字を学ぶことができなかった女性が和歌や手紙を書くために用いられ、発展してきた経緯から、当時は「女手(おんなで)・女仮名」と呼ばれます。

ただし、この当時は、草がなとひらがなを混在させて和歌や文章を書いていました。また、その使い分け、書風も人それぞれで統一された書き方や書風はありませんでした。

草がなは、同じ音であってもいくつもの漢字をもとにした字が用いられており、何種類も同じ音を表す文字がありました。明治時代まで、それらは区別されずにすべて「ひらがな」と呼んでいます。


明治時代教科書
(「字と書の歴史」江守賢治著,p.114)
「そ」「お」「え」などが現代と異なる草がなが用いられている。

現代
現代の「ひらがな」が確立するのは、明治33年(1900年)に小学校令施行規則によって決められたことによります。ここで、一音一字主義を取り、草がなから適当な一字を取ってひらがなとし、48文字のひらがな表が付表第一号表として示されます。そこで選ばれなかった文字が異体字として「変体がな」と呼ばれるようになります。


小学校令施行規則
(「字と書の歴史」江守賢治著,p.127)
「い」「き」「し」「と」「ま」「も」「ゐ」「ゑ」などの文字、現在の旧かな遣いの文字などがまだ統一されていない。

草がな
(佐藤友里著「ペン習字のすべて」) 明治33年の小学校令施行規則に示されたひらがなは、さらに改訂され現在の五十音になります。
明治41年(1908年)に26字の異体字が復活したり、大正11年(1922年)にまた廃止されたりしています。現代のひらがなは、戦後の小学校令施行規則の改訂によって示されたものです。

活字と教科書体
印刷のための活字体が作られるようになり、日常、目にするひらがなもほとんど活字体となっていますが、当然、活字体をそのまま筆写するとバランスが悪く、とりわけひらがなを習う小学校においては弊害が出ます。
そこで手書き文字から活字教科書への移行にともない、国定教科書において当時の文部省は、「書き文字を意識した活字体」を書家・井上千圃(せんぽ)に依頼します。これがいわゆる「教科書体」です。

「教科書体」は、活字ですから当然楷書体ですが、一般的な活字よりも書き文字に近いデザインがなされています。ただし、印刷によって教科書体にもいくつかの種類があります。


ひらがな書写の手本
書写において、ひらがなの手本をもとめるには、かながもっとも発達して完成期であったとされる、平安時代中期の藤原時代のかなが良いとされています。

平安時代中期の小野道風・藤原佐理・藤原行成が書の三蹟と称され、書の和様化を完成させたとされています。この時期の和様書、仮名書を総称して「上代様(じょうだいよう)」と呼び、以来、これを「かなの手本」にしてきました。

上代様の古筆としては、次のものが挙げられます。

継色紙
高野切(第一種・第二種・第三種)
大字和漢朗詠集
桂本万葉集
関戸本朗詠集
粘葉本和漢朗詠集
寸松庵色紙
升色紙
本阿弥切
関戸本古今集
針切

書道などでは、このうち、「高野切(こうやぎれ)」(「古今和歌集」の写本の通称)を代表的な手本としています。この「高野切」は、三人の書家によって書かれたものとされており、その手によって第一種、第二種、第三種と区別されています。

このうち、第三種の書風がもっとも現代的であるとされ、ひらがなの書写の手本としてまず最初あがる手本の1つです。(ただし、原文は連綿で書かれているため、楷書の場合はその字形を単体で取り出した形「ひらがな単体」を手本とします。)

高野切第三種
(高野切第三種,狩田巻山著「ペン字精習(上)」)

また、第一種の書き手は、冒頭の一巻と最後の二十巻を手掛けていることから、三人の中ではもっとも地位の高い自分物によるものと言われており、その書風もクセがなく、連綿も少ないことからこちらも一級の手本とされています。

また、その他の上代様の作品も用いられます。

粘葉本和漢朗詠集
(粘葉本和漢朗詠集,狩田巻山著「ペン字精習(下)」

しかしながら、これらの古典による手本は、活字に慣れた現代人にとっては普段見慣れない形でもあり、初心者が書写するにはいささか高度であること、ペン習字においては実用の意味から必ずしも書道における芸術的な手本から始める必要もないことなどから、活字形を基準に上代様を若干変化させた「現代風のかな手本」が示されることが多くなっています。
(たとえば、狩田巻山著「ペン字精習(上)・(下)」、佐藤友里著「ペン習字のすべて」、より教科書体に寄せたものとして中塚翠涛著「30日できれいな字が書けるペン字練習帳」など)

日常生活で楷書しか書かないのであれば、この現代風にアレンジした形のひらがなを学ぶので必要十分だと思われますが、さらに発展させて行書体や草書体を使うとなると、漢字の崩しに合わせたひらがなの連綿(続け字)を書かなければバランスが取れません。

教科書体は、あくまで活字体ですから、楷書のみを考えた形となっており、行書に合わせたひらがなを書くとなると、やはり上代様のかな手本へと進む必要があります。

さらに草書などに進み、書写体などの形も入ってくると、どうしても現在異体字とされている「草がな(変体がな)」が必要となります。

したがって、
現代人に馴染みがある形にアレンジされたひらがなを、「初級のひらがな」
古典を手本とした形のひらがなを(狩田先生に倣って)「上級のひらがな」
と呼ぶとすると、ひらがなには次の種類があって、時代を遡る形で修得するのが望ましいと思われます。

初級のひらがな
   ↓
上級のひらがな(1つの手本)
   ↓
上級のひらがな(さまざまな手本)
   ↓
  草がな
   ↓
  万葉がな、など



さて、これで異なる書風のひらがなを見る基準がある程度分かりました。

B系統の先生によるひらがなの手本としては、
佐藤友里先生「ペン習字のすべて」がもっとも現代風(初級のひらがな)
高田香雪先生「書き込みペン習字」少し現代風にアレンジされている
パイロットかな編が本来のB系統の楷書のひらがな
・・・といったところでしょうか(下記関連記事を参照してください)。


関連する記事
1.【ひらがな】ひらがなの書きぶり比較


(参考文献)
・江守賢治著,「字と書の歴史」(1967)
・狩田巻山著,「ペン字精習(上)(下)」(1978)
・佐藤友里著,「ペン習字のすべて」(1983)
・パイロットペン習字通信講座テキスト

【ひらがな】ひらがなの書きぶり比較

ひらがなは、難しい。
漢字のように一画一画の交わりに目安をつけにくく、微妙な曲線美がひらがなの美しさを決めるからでしょう。

たまたまパイロットで書いた課題の写メを友人に送り、その友人がペン習字の師範の資格を持つというお母様に見せたところ、やはり「ひらがなが足を引っ張ってるのではないか」とコメントされたとのこと。
4月の課題でひらがなを特訓したものの、まだ自信が持てていなかったので、「さもありなん」という感じです。

一朝一夕に書けるようになれる自信はないので、時間をかけてしかし本腰を入れて、ひらがなと向き合おうと思います。シリーズで「ひらがなの研究」をしていきたいと思います。




パイロットに先駆けて、中塚翠涛先生の練習帳で書いていた時に、ある程度自信が出てきたひらがなですが、パイロットを初めて「いわゆる伝統的なかな」を練習し始めると、とたんに中塚先生の書きぶりと混乱して自信を失いました。

友人のお母様も私の字を見て、「これは流派の書きぶりなのか、それとも下手なのか」と悩まれた個所があったとか。もちろん、私の場合は後者ですが、他流派から見て悩ましいほど、ひらがなには書きぶりの揺れがあるようです。

手始めに今回は、手元にある五十音を並べて比較してみます。

ひらがな_全系統1
ひらがな_全系統2
ひらがな_全系統3
ひらがな_全系統4

(左から:「パイロットかな編B系統」、「書き込みペン習字」、「パイロットかな編A系統」、「パイロットかな編C系統」、「パイロットかな編D系統」、中塚翠涛先生「30日できれいな字が書けるペン字練習帳」、佐藤友里先生「ペン習字のすべて」)

もちろん、基本的な考え方は共通してるのでしょうが、かなり書きぶりが異なります。

同じB系統でも、パイロット編と高田香雪先生の「書き込みペン習字」(以下、書き込み)とでも異なる形があります。

分け方が適切かどうか分かりませんが、ここで便宜上大きく2つの書きぶりを呼び分けたいと思います。

1.より伝統的な形
え_江守
さ_江守


2.現代的な形(活字的な形)
え_佐藤
さ_佐藤


とくに「う」「え」「さ」「す」「を」などは、形が大きく異なるところが見られます。
逆に、系統によってほとんど書き方の違いがなく、一見しただけでは区別できないものもあります。

【追記(7月14日)】
記事をご覧いただいた方から、「横書きの場合は”え”の字の最後の左への払いは書かない」とご指摘を頂きました。私が、まだ横書きゾーンに入ってないので、すっかり横書きのことは頭にありませんでしたが、確かに横書きでは連綿にはしないので次の字に続ける痕跡は書かない方がいいです。さっそく、参考書の横書きの解説などを見ますと、横書きの場合は実用の観点から古典的な字ではなく楷書でも現代風・活字風に書くことが許されてるようです。
そうすると、やはりひらがなは現代風のものと縦書き連綿のための伝統的なものとを書き分けることができないといけませんね。


もともとひらがなは、万葉仮名が崩れて簡略化されたものですから、現代の完成形においても漢字などより揺れが多くても不思議ではありませんし、文全体のバランスなどによっても多少は変形させてバランスを取ることもあるでしょう。

また、「さ」などのように、伝統的な形が現代において日常ほぼ使われなくなっているような字については、「実用」の意味からも現代的な「さ」の形に書くようにしても良いではないか、という議論も成り立ちます。
おそらく、現代的な形の「さ」を手本にあげている先生は、そういう意図をもって書いてらっしゃるのだと拝察します。

これから、ひらがなの書き方を研究して身につけるにあたって、系統による書きぶりにはもちろん注意を払いながら、しかしどのお手本で身につけるのかは少し検討する必要がありそうです。

B系統の私は、「パイロットB系統」「書き込みペン習字」「佐藤友里先生」を意識して練習することになりますが、伝統的・現代的な違いがある文字の書き分け、微妙なライン取りをどの先生を真似るのか考えたいと思います。

と、同時に他の系統なども参照し、共通するひらがなの書き方の注意点についても確認していきます。

字体研究の参考書

また、ポチっとしてしまいました。まだ、隅々まで読んだわけではありませんがご紹介します。
江守賢治先生の2作です。

■「楷書の基本100パターン」江守賢治著(1987年)

楷書の基本100パターン

楷書をきれいに(正しく)書くための要点を100パターンにまとめてあります。
毛筆を手本に書かれていますが、読めばペン字においても江守先生がそのパターンを貫いておられることが分かります。
江守先生いわく

「パターンは便宜都合のよい100パターンまとめたまでであって、その外にはもうパターンはないかといえば、ないことない。しかし、この100で足りると思われる。」

つまり、必要十分な100パターンを網羅した本ということです。
この100パターンは、先生が私淑(直接教えを受けるわけではないが、密かに師と仰ぎ模範として学ぶこと)とする欧陽詢の書を生涯かけて研究し、夢枕にまで立つ欧陽詢と対話して得た数々の疑問の集積でもあります。

本書を読めば、A系統にしか見られない数々の特徴の理由が解明されます。
たとえば、「新」の字。各系統で比較してみると、

新_B系統
(B系統「ペン習字の三体」高田香雪他著)

新_狩田
(C系統「常用漢字の六体」狩田巻山著)

新_江守
(A系統「ペン字常用漢字の楷行草」江守賢治著)

A系統の江守先生の字だけ、偏のよこ画の一番長い画が違います。
これは、江守先生が古典、とりわけ欧陽詢の「永年九成宮醴泉銘」の字形に忠実であろうとしていることからです。

新_100パターン
(「楷書の基本100パターン」p.23)

これによると、A系統では、旁の方の3画目と4画目の接点も右が長くなるように接するべきであることが分かります。

その他にも、なぜA系統の「さんずい」はあんなふうに書くのか、「うかんむり」の一画目はどこにうつべきかなど、古典に忠実な要点が盛りだくさんです。

古典に固執するあまりに、現代の我々にとっては時としてA系統はクセのある字に見えてしまい、敬遠してしまうこともありますが、「本来はこうである!」という江守先生の堅い信念の結晶を我々にも分かりやすく解説している名著です。


■「漢字字体の解明 」江守賢治著(1966年)

漢字字体の解明

こちらは、昭和40年に出版された本で、おそらく古書でしか手に入りません。
「はじめに」で、硬筆書写検定一・二級受験者のために、いわゆる旧字体や書写体について解明し解説した本であることが書かれています。

出版された年代からも分かるように、当時はまだ常用漢字は告示されておらず、この場合の旧字体・書写体というのは、当用漢字の字体(追記:および戦前戦後の字体の変化)に対して旧字体・書写体の関係を書いた本です。先生は、「はじめに」の文末で、

「わたくしは、現在日常で書かれている字や、書的作品の中の字に対しては、実に多くの意見を持っている者です。しかし、この本はその意見を述べるものではなくて、字体というものは単に、こうなっているという解明をするにとどめているのです。」

と書かれています。(もちろん、若干冒頭に当用漢字字形批判の”江守節”が入っていますが(^^;)

本文の大半は多くの漢字一字一字の新字体・旧字体・書写体の解説が淡々と箇条書きにされている辞書的な本となっています。主に問題となる漢字については、いくつかの類型に分けながら、ほぼ網羅しているのではないでしょうか。硬筆書写検定のための解説本ということですが、全部覚えるなんてムリ!です(^^;

「許容される文字」「”いわゆる”書写体」「”いわゆる”旧字体」と呼び方1つとっても先生のこだわりが良くわかる本ですね。
巻頭第一章として、モノクロですが、当時、あるいはそれ以前に街中で見られた書写体・旧字体の看板や石碑の写真が15ページにわたり口絵として掲載されています。貴重な資料です。

通信添削の開業の妄想

自身はまったくそんな気ないけれど、ペン字通信添削の開業をするシミュレーションを妄想してみた。
※今回は、文字ばかりのメモ書きなので、つまんないです(^^;
※結構まちがいを書いてたので、訂正しました(^^;(7/10)


まず、目的として次の3つの場合が考えられる。

a)そこそこの収入を得たい
b)収支とんとんかもしくは若干の小遣いが出ればよい
c)自分の勉強のためでもあるから、ボランティアでよい


ざっと調べたところ、通信添削の価格は次のような感じです。

・パイロット・・・年間会費からテキスト代、わかくさ通信代を除いた添削料は1回400円
・単発で競書誌課題の添削を行ってくれる先生・・・1回200円~数百円
・通信添削教室の形を取っており、年間契約で会費を取る場合・・・月2,500円~3,000円
・一般的な通信講座の場合、
 年間会費が25,000円程度
 内  テキスト代5,000円として
 20,000円÷12か月=約1,600円/月
 運営会社と講師が折半するとして、添削料800円前後と考える。

1人1作品当たりの添削作業時間(開封、確認、添削、封入、返送)を20分~30分と見積もって、三番目の月契約年契約の場合、会員は元をとるため2~3回課題もしくは複数種の課題を送ってくるとする。


1.1回1作品数百円の場合(不定期に送られてくる)

時給は、1回の添削料×2=400円~1,000円程度
1万円稼ぐためには、10人~20人の継続的な生徒が必要になります。
生徒10人の場合の労働時間=5時間  20人=10時間 (収入は多くても1万円以内)
  
 ・郵便トラブル、送った送ってないのトラブルを自分で処理しなければならない。
 ・期間契約ではないので、人数が読めない。一時期に30とか40とか来た場合さばききれるか。
 ・ボランティア、もしくは収支トントンを覚悟しなければならない。

2.月単位、年単位の会費制とする場合

相場の2,500円/月とし、1人あたり3作品は送ってくるとすると、
1作品当たりの添削料:2,500円÷3作品=約833円
時給は、約1,666円。
1万円稼ぐためには、4人以上の生徒が必要になります。
生徒10人の労働時間=1時間30分×10人=15時間 収入:25,000円/月
生徒20人の労働時間=30時間            収入:50,000円/月

 ・トラブルを自分で処理しなければならない。
 ・会員数をコントロールすることがある程度可能で、仕事量もあらかじめ推し量ることができる。
  反面、月に何度も送ってくるようなモンスター生徒とも簡単に縁を切ることができない。
 ・会員数を増やせれば、一定の収入となる。

3.一般的な通信講座の講師となる
1作品800円程度で、まとまった人数の添削をする。
1日8時間労働として、8時間×2作品=16作品
実働日数15日として、16作品×15日=240作品
月収は、240作品×800円=192,000円
ただし、これは出来高制で大規模な通信講座の講師の場合ですね。
実際は、月給が決まっている中で数十枚~数百枚割り当てられるかもしれません。
まぁ、でもこれなら家計収入になる程度の利益が出る可能性があります。

 ・トラブルは、ほぼすべて会社が処理してくれる。

個人で運営する場合の注意点
・個人宅を教室として住所等を公開しなければならない。
  →民間の私書箱を利用すると月5千円~1万円の経費
  →レンタルオフィスを利用すると月5万円~15万円の経費
  →個人経営のショップや教室などを経由させてもらう場合は経費が要らない可能性もある。
・トラブル処理などのリスクを負わなければならない。ただし、これはどんな事業もそう。
・一応、ネット販売?になるので本当は営業に関わる表示や手続き等考えなければならない?



んー、通学生の教室開いてその合間にやるか、b)c)の場合なら個人で請け負うのもアリですが、そうでなければどこかの講座の講師に潜り込むのが手ですかね・・・。
 
と同時に、パイロットの先生方が半ばボランティアでやってくれてること、そりゃぁこの料金じゃそこまで丁寧な指導は本来は期待しちゃいけないこと、が分かります(^^;

53年前の日ペンのテキスト②

先日、お伝えした53年前の日ペンのテキスト。
もう少し写真を撮ってきたので、ご紹介します。

母親に聞いてみると、ちゃんと一式そろってるとのこと。
結婚前にやってた焼けた色の古いテキストに親父が見て笑ってましたが(笑)、その年代物としては、かなり美品です。

日ペン10
学校の教科書サイズで、箱入りです。

日ペン1
一冊ずつは薄いですが、楷書から始まり1巻~7巻までのお手本テキストとペン習字解説、英字や装飾文字(カリグラフィー的なことやポスター作製など)のテキストまで入っています。

日ペン2

ペン習字解説の巻の冒頭です。こんな感じで、1冊びっしりとペン習字の解説が書かれています。
今時の受講生なら読まない(読めない)だろうというくらい、詳しいです(^^;

日ペン4
楷書編①

日ペン5
楷書編②こんな感じで、最後までびっしりと一文字ずつの字体手本が載ってます。

日ペン6
楷書編③

日ペン7
行書編

日ペン8
なぜか、受講案内の冊子もついており、広告も閉じられてました。
テキストだけでも販売してたようですね。

日ペン9


出来れば借りてかえってじっくり読みたかったんですけど、その間母親から取り上げるわけにもいかないし(^^;
これだけきれいに残ってると貴重だし、欲しい人には欲しい本だから、死ぬまで大切に取っておくように!と言ってきました(笑)

刺身の入った冷製パスタ

「製」の字は、バランス取れるようになりましたが、「冷製パスタ」と書くと「冷」の字とのバランスが難しいです。「冷」の字が画数が少なく小さくなりがちで、「製」の字がやたら大きく見えてしまいます。

「渡月橋」に負けず劣らず、難しい・・・冷製パスタ。冷製パスタ・・・刺身の入った冷製パスタて美味しいの?
 
これは食べてみなくちゃ(^^)

って、刺身の入った冷製パスタってどうやって作るんだ?
とりあえず、くっくぱっどでざっくり調べて、作ってみました。


【材料】
パスタ  100g
刺身   お好みの種類を数切れ
トマト  半分
EXバージンオリーブオイル 大さじ3
レモン汁         大さじ2
塩・コショウ 適量
乾燥パセリ・黒コショウ 一振り


【作り方】

1.刺身、高っ!!(--;
刺身って何を使えばいいの?やっぱり、サーモンとか?
いや、「刺身」のイメージで言えば、何種類か欲しいでしょ。
やっぱり、盛り合わせのパックを買うのが・・・げ、こんなちょびっとしか入ってないのに、580円もする(--;
やっぱり柵で買った方が安いよね。サーモンと・・・はまちもいいよね・・・イカも入れよう!
結局、900円くらいしてるじゃないか(--;
しかも、パスタに使うのは数切れずつだし・・・今晩は、刺身三昧でビールだな♪

具材
トマトを湯むきし、1センチ角くらいに切ります。
刺身は、食べ応えがあるように少し大き目にカットします。刺身一切れをさらに半分くらいに細長に切りました。
オリーブオイル、レモン汁、塩コショウ、お好みで乾燥パセリや刻みバジルなど加えて混ぜます。
そのままラップして、冷蔵庫へ。


寝かせる


2.カッペリーニってなに?
具材が、冷蔵庫でマリネってる間に、パスタを茹でるのか・・・。
って、カッペリーニってなに?(--;
パスタの種類?こないだまで、「パスタ」はスパゲティの種類だと思ってた私にも分かるように書いてくれよ・・・。
えっと、なになに?細いパスタなわけね?0.9mm??そんなのねーよ(--;
細めん好きなので、1.4mmのパスタならあるけれど・・・それでいいよね??

パスタ
後で冷水でしめますので、少し塩加減多め、時間も長めにパスタを茹でます。

3.EXバージンオリーブオイルって使い切ることある?
茹であがれば氷水でしめますとな。
げっ、氷つくるの忘れてた(--;
なんとか、3個残ってるか・・・これでいけるかな?
っていうか、この為に買ったEXバージンオリーブオイル。
名前だけみると、「おじさんが面倒みてやりたくなる(笑)」ような麗しい名前だが、一度も最後まで使ったことない。
いや、三分の一も使い切ったことない(--;どーすんだ、これ。

冷水
ざるに取ったパスタをすぐさま氷水でしめます。
暖かいパスタと違って、表面の水分が蒸発してくれませんので、水切りは徹底的に。
なんならキッチンペーパーで水分を取りましょう。



4.しまった塩・コショウが薄かった!
えっと、盛る皿は・・・んー、ブログに載せれるようなオシャレで涼しげな皿なんてないじゃん(--;
あ、こないだ100均で買ったサラダボールがあったっけ・・・
美味しそうに見えるように・・・っと、んーなんだか彩りが・・・緑が足りないのかな?
ベビーリーフ残ってたっけ?
世の中のブロガーって、こんな大変なことしてるのね・・・。

・・・うっ、塩コショウが足りなかった(--;ちょっぴり薄味・・・。
やっぱりパスタは、カルボナーラに限るね・・・。

刺身の入った冷製パスタ
パスタをお皿にもりつけて、冷蔵庫に入れてた具材をその上から盛り付ける。
下の方に溜まってる汁をスプーンですくって、全体的に振りかけます。
お好みで黒コショウを振ったり、ベビーリーフやレタスの刻んだものを添えると彩りもバッチリです。



月末まで向き合わなければならない、「刺身の入った冷製パスタ」。
いかがですか?

競書誌三誌

先輩方がパイロットと並行して競書に参加されてるのを見ていると、やはりやりたくなります。
パイロット通信講座では、ちょうど「わかくさ通信」が競書誌の役割を果たしてるわけですが、月1回というのは確かに物足りないかもしれません。

今のところ、パイロットの課題も四苦八苦している状態ですので、果たして掛け持ちできるのか自信はありませんが、いろんなお手本を見たりいろんな字を書くには競書誌を購読するのも悪くはありません。

すぐに購読するかどうかはさておき(してしまいそうですが汗)、たいていの競書誌では頼めば期限の切れた見本誌を送って下さるようなので、先輩方がされてる中で目をつけてたものを数誌見本請求しました。

■硬筆研究「ペンの光」
ペンの光
(硬筆書写検定受験指導誌)

日本ペン習字研究会(日ペン)の発行する競書誌です。ホームページから見本誌請求できます。
「がくぶん」がしっかり商業ベースの通信講座として運営していますから、他誌にくらべてしっかりした作りで内容もサービスが行き届いています。送られてきたのは、昨年(2012年)の10月号、ページ数83ページでした。

【競書の種類】
・規定部
・漢字部
・かな部
・手紙実用部
・筆ペン部
・受験部
・ポスター・掲示部
・自由作品部
各課題には、丁寧な書き方の指導が載っています。

【価格】
1冊755円(税込)
半年購読4,530円(特集号込5,285円)(毎月20日発送)
1年購読9,815円(毎月20日発送)

【競書用紙】
10冊一組(1冊32枚)、411円~787円

日ペンは、文字にクセが少ないため人気があります。
田中鳴舟会長が、巻頭挨拶ではっきりそう自負されています(笑)
各課題の指導も通信講座のテキストなみに親切に書かれています。

日ペンは、古くから「日ペンの美子ちゃん」で「自分の字が気になりだすお年頃」のティーンズを取り込み、通信講座終了後にこの「ペンの光」に誘導することによって、ペン字通信講座として若者から年配までの顧客を囲い込むというすぐれたビジネスモデルを展開しています。
お年頃の若者が離れないように、通信講座と同様のサービスが紙面に盛り込まれているのでしょう。

たいていの競書と同様に、他紙から編入する場合や硬筆書写検定の合格者は、申し出ることによって審査を受けて適当な級位に編入することができます。


■「ぺんの力 美しい文字・個性的な書」

ペンの力


公益財団法人日本書道教育学会が発行する競書誌です。ホームページから見本誌請求できます(毛筆競書誌「不二」と間違えないように!)
どこかで見た団体名だと思ったら、佐藤友里先生の略歴にこの団体での肩書が列挙されていました。
書道教育学会ですので、メインは毛筆書道で「不二」という競書誌も発行しています。
その硬筆部門が、この「ペンの力」という位置づけのようです。

送られてきたのは、今年(2013年)6月号でした。ページ数は、58ページです。

【競書の種類】
・基礎コース(級・段位に応じて3種)
・専攻コース(級・段位に応じて4種)
・写経研究室
・つけペン
・筆ペン
・ボールペン
・専攻コース(会友~初段)

【価格】
会費:1冊650円、6か月3,900円、1年7,800円
(毎月月初め3日~5日あたりに発送のようです)
(競書出品期間3日~12日)

【競書用紙】
清書用紙は、紙面にあります。ページを切り取って、清書するようです。
同じく紙面にある出品券を添付し、それとは別に申し込みによって発行されるバーコード出品券なるものを添付しなければならないようです。バーコード出品券の発行に1か月かかると書いてあります。

基礎コースの課題には、「ペンの光」と同様に一文字ずつ丁寧な書き方解説があります。
紙面もしっかりしていますが、若干書道の流派の組織といった感じの権威的なにおいがします。
書学院と呼ぶ教室も開講されているようで、その教室の卒業式の記事も載っていました。
「専攻コース」というのはそういうことなのでしょう。

「ペン字基礎講座」と題して、故・鷹見芝香先生の書が掲載されています。
佐藤先生も顧問だったようですし、鷹見先生流派の文字ということでしょう。
個人的には、鷹見先生の後継は、高田香雪先生で本家は芝風会だと認識してるので、こちらの会はどのような関係になるのか分かりませんが、芝風会とはかかわりなく独自の運営のようですね。


■「ぺん時代」
(硬筆書写技能検定基準によるペン習字研究誌)
ペン時代


B系統の芝風会が編む競書誌。有限会社ぺん時代社が発行。
ホームページも何もないので、教室や講座などから知って参加することになります。
知っていれば、直接ペン時代社に連絡して、個人で購読も可能です。
芝風会は、ほとんどまったく商業ベースを意識していない純粋なペン字研究団体の印象ですね。

紙面も他誌に比べると少し簡素です。ページ数は50ページありますが、目次はありません。

【競書の種類】
・高校・一般の級・段位ごとの課題
・幼・小学生部
・小学生部
・中学生部

【価格】
1冊578円
3か月1,718円
6か月3,426円
1年 6,812円
(いずれも送料込み)

ぺん時代社に直接申し込みます。
ぺん時代社の連絡先は、ぴのさんのサイトもしくは「これから始める人のための用語集 ぺん時代の項」を参照してください。

【競書用紙】
1冊(30枚~)95円~

B系統の芝風会の正統競書誌なので、パイロットB系統を学習したい方にはもっとも安心して購読できる競書誌です。がしかし、他誌とは異なり課題手本が並んでいるだけで、何の解説もありません。
 
B系統の先生の本を見てもそうですが、この会派は「教えない」のが流儀のようです。
「すべてはお手本の中にある。読み取りなさい、感じなさい、真似なさい。」ということです。
その上で、添削指導をしてくれる、という形態です。
まぁ、それが「お習字」なのですが、手とり足とり教えてほしいと思う方には、少し不満かもしれません。

広告欄に、1枚当たりの指導料を払えば添削してくれる先生が紹介されています。
これは嬉しい広告です。ただし、1枚200円+送料かかります。
まぁ、パイロットも1回当たりの添削料に換算すれば400円+送料してますから、十分に安いですね。





さて、選ぶならどれかですが、初心者でこれから始めますと言う方には、やはり「ペンの光」をお勧めします。通信講座のノウハウとサービスは、馴染み深い形です。

B系統の文字ででもある程度親切にしてよ!って方は、「ぺんの力」ですね。「不二」も合わせて購読すれば毛筆もできます。

やっぱり本家でB系統を学びたいという方で、芝風会の「見て覚えなさい」を許容できる方なら「ペン時代」です。本家で学んでる感は、やはり大きいかもしれません。


私は・・・とりあえず、B系統をやってるうちは、「ペン時代」かなぁ。本家で学んでみたいです。
でも、ずっとB系統で行くかどうかはまだ分かりません。ひょっとしたら、区切りの良いところで自分に合う字体の流派や講座をもっと探すかもしれません(^^;


パイロット参考書② ~止まらない物欲~

ペン字の参考書の衝動買いが止まりません(笑)
 
■B系統

ペン習字のすべて」 佐藤 友里著 (2013年6月24日Amazonにてポチ)
ペン習字のすべて

ご存知、佐藤友里先生のペン習字テキストです。
タイトル通り、この1冊でペン習字の基礎と硬筆書写技能検定対策まで、基礎から一通り学習できます。
レベルとしては、3級程度を目指してる内容でしょうか。
後述の狩田先生の本もそうですが、短大などで教授するための教科書という感じです。

佐藤先生を知ったのは、ネットでB系統の先生のお一人と読んだのがきっかけです。
それがB系統の「芝風会の先生」という意味なのか、実際にB系統をご担当されてたのかは知りません。
巻末の著者略歴には、確かに鷹見芝香先生に師事されたことが書いてあります。
その他、辻本史邑先生、杉岡華邨先生にも師事されたとも。
字を拝見すると、B系統とも少し違うしっかりした筆力の字のように見えます。
ひらがななどは、とても私好みのはっきりした筆跡です。


■C系統


ペン字精習 上」狩田 巻山著(6月29日Amazonでポチ)
ペン字精習 下」狩田 巻山著(6月29日Amazonでポチ)

ペン字精習上
ペン字精習下

これもご存知、狩田巻山先生の完璧ペン字本です。
書店で下巻だけみかけ、パラパラと見てみたところ、評判通り非常にいいテキストな感じでしたが、佐藤先生の「ペン習字のすべて」をポチしたばかりでしたので、書店での購入はジッと耐えました。
耐えたはずでしたが、Amazonなどで見るに「上巻」がもう品薄のようで、これを逃すと手に入らなくなるかもしれない、という言い訳をしながらポチっとしてしまいました(^^;

しかし、テキストの出来としては佐藤先生には失礼ながら「ペン習字のすべて」よりも内容が濃く、とくに私にとっては上巻p.10の「線質のいろいろ」この1ページを見れただけで収穫でした。個人的に「そうそう、これを誰か先生に説明して欲しかったんです!」という感じでした。
こちらも、大学・短大・講習での使用を前提に書かれたテキストだと思います。


■硬筆書写技能検定対策本


硬筆書写技能検定3級合格のポイント〈平成25年度版〉」狩田 巻山著(6月22日書店購入)
硬筆書写技能検定1・2級合格のポイント〈平成25年度版〉」狩田 巻山著(6月22日書店購入)
合格のポイント3級
合格のポイント12級


久しぶりにたまたま寄った大型書店で、受ける予定もその気もないのについうっかりレジまで運んでしてしまいました(汗)
わかくさ通信に時々問題の解説などが載りますが、試験の全体像を知らなかったので、試験の概要やどんな出題なのか分かる資料が手元に欲しかったのです。なので1・2級まで買っちゃいました(--;
ご存知の通り、1ページずつ切り離しできて本番どおりの練習ができる工夫がなされています。
たとえ検定を受けなくても、いつか実力試しに片っ端からチャレンジしたいと思います。
「今じゃないでしょ!」って感じです。


どんどん増殖していくペン字本が、リビングのテーブルの周りを占領していきます(--;
ちりも積もれば・・・で出費もかさんでますorz
でも、役に立つときが来る!・・・じゃなくて、必ず役に立たせて元を取る所存です(笑)

課題研究:「製」の字の分析

今月の級位認定課題の「製」の字について、先生方のお手本でも字形にばらつきがあり、形臨も難しいですね。

そもそも「製」の字なんて、古典や書のお手本になるような文章では、なかなか出てこない漢字です。
きっと、よく出てくる漢字とそうでない漢字では、先生方の間でも書き方のスタンダードがあまりないのかもしれません(^^;

自分で書いてみても、バランスが難しい今回の難関字の1つです。
書いてみました。
製失敗1
失敗例1:なんか、変です(^^; 頭でっかち?

製失敗2
失敗例2:よくお手本を見て・・・んー、ちょっぴり良くなったでしょうか?
でもまだ、少しバランス悪いです。

何が悪いのか、ちゃんと分析してみます。
といっても、確か、先生方のお手本もバランスがマチマチでした。

製の列挙
(左から:B系統「書き込みペン習字」、B系統「ペン習字三体」、
     A系統「改訂 ペン字常用漢字の楷行草」、
     C系統「常用漢字の六体」より)

一番左の「書き込みペン習字」と3番目の「改訂 ペン字常用漢字の楷行草」はバランス良く見えますが、「ペン習字三体」と「常用漢字の六体」は、少しバランス悪く見えます(先生方、ごめんなさい汗)。

違いを分析してみました。

製分析1

やはり、バランスの悪さは、上の「制」と下の「衣」のバランスですね。
文字全体のバランスが長方形に近いほど、きれいに見えます。
下の「衣」の3画目と最後6画目の左右のハライを上の「制」の幅と同じにするとバランスが取れそうです。

製の分析2
あと、先生方に共通してるのは、「衣」の4画目のハネの方向と長さです。
他の字のハネは、先生方や文字によって様々だったりしますが、この下衣については右上45度に大き目にハネてます。

あと、上の「制」の字の「りっとう」の左の短い縦線をできるだけ偏側に寄せて書くと最初の失敗例のような「バラバラ感」が無くなりそうです。

【「製」の字のポイント】
1.「りっとう」の短い画を偏と離さない。
2.「衣」の左右のハライは、「制」と同じ字幅になるように払う。
3.「衣」のハネは、右上45度に大きくはねる。


以上を注意して、書いてみました。

製成功

かなり良くなった気がするのですが・・・どうでしょう?





【追記】
初心者な私はもちろん楷書だけですが、参考までに行書も並べておきます。

行書の製
(左から:B「ペン習字三体」、B「書き込みペン習字」、A「改訂 ペン字常用漢字の楷行草」、C「常用漢字の六体」より)

2013年7月のお稽古

わかくさ通信の7月号が届きました。

5月の課題、「ペン習字に熱中しすぎて、右腕がまだ少し痛む。」の級位認定は、やはり微昇級の半ランクアップでした。順調に昇級してるのですが、練習量に比例してないような・・・。ちょっと思うところもあり、練習のポイントを見直すかもしれません。

今月は、「タテ書き」を学ぶとあります。
添削課題は、初級が104、中級が204、上級が304です。
初級B系統は、「草いきれのたつ夏の野原」です。
級位認定課題は、「刺身の入った冷製パスタが、意外と好評でした。」です。

練習帳の作成

添削課題の練習帳です。

初級7月添削課題
添削課題は、いつにもまして伸び伸びとした美しい字で、とてもまねできない気がします(汗)

級位認定課題の漢字練習を「ペン習字三体」から拾って練習帳を作成します。
201307級位認定課題漢字練習

前回もそうでしたが、今回も難しそうな感じです。
というか、お手本の字が自分の文字のイメージと違います。
ひょっとしてB系統に向いてないのでしょうか(--;

とりわけ「製」の字が気になります。

三体本の製
(高田香雪他著、「ペン習字三体」)

思わずTwitterでつぶやくと、同じB系統の方からも同様の意見が。
他の系統の字典を見ます。

製_江守本
(江守賢治著、「改訂 ペン字常用漢字の楷行草」)
製_狩田本
( 狩田巻山著、「常用漢字の六体」)

うむむ、江守先生のは、まだイメージに近いですが・・・。
どうやら、「製」の字は、「衣」の頭を「制」に食い込ませるように書くようで、そうするとどうしても、私の美文字イメージに合いません。
届いたわかくさ通信の活字体を見ると、やはり「衣」が「制」に食い込んでます。
これが伝統的な「製」なのか、活字体に引きずられた「製」なのか判断できませんが・・・。

これが正しいのだから我慢して書かなければいけないのか?と思いつつ、念のため高田香雪先生の「書き込みペン習字」をめくるとありました。

製_書き込みペン習字
(高田香雪著、「書き込みペン習字」)

こちらは、現代的で私のイメージの「製」です。しかも美しい。
御年101歳の長老が書かれてるのだから、これで正しいのでしょう。いや正しいのです!

一度10枚印刷してしまった級位認定課題の漢字練習帳を全部「書き込みペン習字バージョン」に修正しました。


あらためてお手本と課題、美しい文字とは
さて、本当は「研究」として別稿にしようと思ったのですが、じっくり書いてる暇が取れないので問題提起のみしておきます。

今回の「製」の字問題と「わかくさ通信」を見ていて思ったことです。

今、級位認定課題は、三体本から字を拾い、その字をお手本にして忠実に手本を再現する練習をしていますが、それが果たしていいのか?という疑問が湧きたちます。

今回たまたまかもしれませんが、級位認定課題の優秀作品として「わかくさ通信」に載ってる作品を見ると、確かに伸びやかに書いているが、どの系統の三体本手本にも似ていない字の作品も優秀作品として紹介されています。

「わかくさ通信」3面の「級位の認定」の注意事項にも「(自分で書きぶりや字形を研究して書いた清書を提出する)」とあります。

自分がブログでこれまで指摘してきたことではありますが、あらためて「今の自分の練習は、手本の再現に固執しすぎているのではないか?手本はあくまで手本であって、いろんな手本を見比べて、最後はもっと自分なりに伸びやかに文字を表現することが大事なのではないか?」と反省させられたような気がします。

まぁ、それも今の実力でできるのかと言えば、難しいのですけれど・・・。
7月のお稽古は最後に意識をそこへ持っていけるよう頑張りたいと思います。


【追記】2013.7.2
念のためですが、「手本の再現に固執しすぎ」というのは、手本をないがしろにするということではありません。
三体本から抜き出した字を盲目的にコピーするのではなくて、「いろんな手本を見比べて研究すること」「それを練習したうえで、最終的には自分の文として伸び伸び書く”心構え”が必要だということ」を意識することが大事なんだという、至極当たり前と思われるけどつい視野が狭くなってしまう自分への戒めです。
プロフィール

@Sai

Author:@Sai
ようこそ@Saiのブログへ!
本ブログは、私の趣味の記録です。趣味の勉強ノートと割り切ってるので、お見苦しい個所も多々ありますが、よろしければご笑覧ください。
このブログは、2013年6月より開始しております。
2013年3月からパイロットペン習字通信講座を開始しました。
2013年7月から競書誌ペン時代を始めました。
2015年4月から競書誌ペンの光を始めました。
2015年12月からお遊び毛筆始めました。
パイロットペン習字通信講座(B系統)、ペン時代、ペン習字、その他・・・


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