パイロット ペンクラブテキスト

落札しました\(^o^)/(←何をだよ?(--;)

パイロットペンクラブのテキストです(-ω-)/
こちら
テキスト

パイロットペンクラブは、パイロットペン習字講座の前身で、こちらのテキストは1978年に作られた当時のテキストです。以前にTwitterの先輩方がAmazonで古書購入されているのを見て、いいなぁ~、欲しいなぁ~(๑¯﹃¯๑)と思ってたのですが、まぁなにしろ古いものだし、数が出回ってるでもなく、Amazonに残ってるのは「基礎編Ⅰ」のみで1諭吉近くの販売のみとなり、欲しいとはいえこれに1諭吉はねぇ?・・・と諦めておりました。値段の付け方アホちゃう?(´Д`)誰が買うねん、とか心の中で悪態ついてたのですが、先日、ヤフオクで出品されていると教えていただき、納得できるお値段で落札\(^o^)/

Amazonでご購入された、くりぼんさんの記事もご覧ください(みちくさ通信「パイロットペンクラブ」)。

さて、こちらのテキストは、かな・楷書・行書あたりまでの「基礎編Ⅰ」と草書・検定対策・古典をメインとした「基礎編Ⅱ 上級講座用」の2分冊となっていて、上のような表紙(正確にはケース箱)の写真では分からぬ厚さのかなりしっかりしたテキストとなっています。

厚さ
現在のパイロットのテキストと並べてみました。

今の方が分厚いように見えますが、現在のテキストは6分冊になっていて各巻に厚表紙がついているのと添削課題の冊子が入ってるので、テキスト自体のページ数からするとペンクラブの方が多いかもしれません。

中身ですが、かなりしっかりしたテキストになっています。現在のテキストと同じくA系統の江守賢治先生が執筆されていて、現在のテキストで見たことある内容もたくさん載っています。というよりも、このテキストを経費削減と本を読まない現代人向けに簡易版に再編集したのが現在のテキストという感じです。

よく、「パイロットのテキストは初心者に不親切だ」なんて言われますが、このペンクラブのテキストを見れば、なぜそんなことになったのかが分かる気がします(^▽^;)元はけっして不親切でもなんでもなくて、かなり詳しいテキストだったんだ・・・。中・上級以上の受講者の方は気づいてることですが、これを再編集してる現在のテキストは、硬筆書写検定の勉強として考えると、すごくいいテキストです。しっかり通読したことのない方は、是非読んでみてください。私も思い出した時に度々開きます。

今のタテ書き編にも掲載されてますが、「基礎編Ⅱ」では各系統の先生の手本も載っていて、執筆陣は次の通りです。
A系統:江守賢治先生、正田千代子先生、吉成八重子先生
B系統:大久保節子先生、高田香雪先生
C系統:狩田巻山先生
D系統:小林龍峰先生 

概ね現在のテキストに載ってることは、ペンクラブのテキストにも載ってるわけですが(ただし、実用編は後から作られたようです)「基礎編Ⅰ」に関しては、この厚さになっている理由がハッキリあります。

現在のテキストで言えば、漢字編のこの部分・・・
田のある漢字 
漢字の部分とそれを含む漢字の解説ページ

これが、旧テキストではこんな感じ・・・
田のある漢字旧

なんと、「田のある漢字」だけで見開き1ページ!(゚Д゚;)もちろん今のテキストに載っているものはすべてありますし、当時の常用漢字の基本部分は網羅してます。行書のページも「基礎編Ⅱ」には草書も同じように載っていて、このテキストが江守先生の字で三体字典としても使えるようになっています!漢字の索引までついている!(*´▽`*)ほら!親切なテキストでしょう?

それぞれの右ページには、江守先生の書き方の注意点も詳細に載っていて、楷書のバイブル「楷書の基本100パターン」も必要ないくらいに。

以前、鷹見芝香先生の「ペン習字 -基礎と応用ー」を手に入れた時にも思ったのですが、狩田巻山先生の「ペン習字精習」といい、江守先生のテキストといい、このレベルの硬筆のテキストを書ける先生は、もうほとんどいらっしゃらないのでは・・・と。いや、もちろんテキスト書く資格がある先生はいらっしゃるでしょうが・・・

1.上の先生方は、大学の先生でもあり研究者で、本を書くことが仕事だったこと。
2.硬筆の黎明期~普及期の先生方で、当時は今と違って、詳しいテキストがあまりなかった上に需要があったこと。
3.この先生方がほぼ完成されたテキストまで書いちゃったので、今新たに書いても二番煎じ、三番煎じになって、けしてこれ以上のものが書けないであろうこと。つまり、労力の割にたいした業績にならないこと。

・・・から、もうこの手の本の書き手はいないんじゃないかと思います。そういう意味で、この先生方のテキストは貴重で、今後次世代的にいつまでこの先生方の仕事に頼れるか、少し心配にもなりますね(´・ω・`)

見
こういうのとかね、普段お手本見てなんとなく気づいてたけど、ハッキリシッカリ書いてあるところが・・・

発足に寄せて

わかくさとの関係



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ペン習字ブックガイド

時々書いている、手持ちのペン習字の参考書を分かりやすいようにまとめました。

【目的別】
ペン習字を始めたばかり/これから始めます
三体字典は持ってます
硬筆書写技能検定を受けます




■ペン習字を始めたばかり/これから始めます

まずは、三体字典を手に入れましょう!
三体字典とは、1つひとつの文字の楷書・行書・草書の例が書かれている字典のことです。新字体・旧字体・書写体も載ってる六体字典というのもあります。「三体」とは直接書いていないものもあります。
三体字典
通常、常用漢字(人名用漢字含む)1つひとつの楷・行・草が並べられています。この字、行書ではどう書くの?っていう時に調べます。通信講座の場合は、誰も教えてくれませんが、自分が習ってる(習おうとしてる)流派の先生が書いた三体字典は絶対に必要です。ただし、字典を書くのは実はすっごく大変な作業で、どの流派にもそれぞれの三体字典があるとは限りません。その場合は、自分の流派に近い書風の三体字典を探すことになります。別に、他の先生が書いた字典でも構いません。字の形を調べるだけですから。でも、できれば習ってる流派の字か近い字で書かれてた方が、勉強はしやすいですね。

三体字典は複数持ってた方が良い?

写真のように、バカみたいに集める必要はありませんが(←バカなだけです(-ω-))、でも何冊かあると良い事はあります。

1.いろんな先生の字を見比べることで字の形のポイントを確認できます。

2.行書や草書は書き方が沢山ありますが、1冊に書けるスペースは限られているので、複数の字典を持つことでその他の書き方を調べることができます。行書や草書の書き方は1種類覚えるだけではダメなんです(´Д`)

字典は、コレクションするだけではダメです。ちゃんと見比べましょう(←お前がな)。

よく誤解されてますが、三体字典の字はお手本ではありません。あくまで、書体字典として使いましょう(←お前が言うか?)。

初級で、個人的に、絶対読んだ方がいい本として次の本を上げておきます。
楷書の基本100パターン
楷書を勉強し始めたばかり、あるいはこれから始めますという人には、絶対読んで損はない本です。目からウロコものです。Amazonに在庫がないところを見ると、残念ながら絶版になったのかもしれません。古書でも割高になっているので、今すぐどこかで探して定価で入手した方がいいかもです。



■三体字典は持ってるけれど、その他に勉強になる本が欲しい


通信講座などで、講座のテキストだけでは物足りない場合、市販の参考書も活用しましょう。

「ペン字精習 上」狩田 巻山著
「ペン字精習 下」狩田 巻山著

ペン字精習上
ペン字精習下

狩田巻山先生の完璧ペン字本です。通信講座のテキストでは不十分と思われる方は、この上下巻があれば他のテキストは必要ない、というくらい完全版となっています。今は絶版となっている佐藤先生の「ペン習字のすべて」なども含めて他の先生が書かれた類似本は、すべてこの狩田先生の簡略版と言っても過言ではありません。

その他の類似本としては、佐藤友里先生の「ペン習字のすべて」やその他いろんなテキストが市販されています。流派の先生が書かれたお手本が欲しい場合は、薄い本でも構いませんが、参考書にしたい場合はそれなりに解説が書かれた本を選ぶべきです。
参考書
こうした本は、学校や教室などで教えるための教材向けに書かれたものも多いように思います。薄くて安くて学校で短期間教えるのに丁度いい分量しかかかれていないものもあります。

本屋さんに行けば平積みで並べられている、下のようないわゆる「美文字練習帳」は、一般の「ちょっとやってみたい」人向けのものなので、無駄遣いしたくなければ手を出さないようにしましょう。
美文字練習帳
中塚せんせ、ごめんなさいm(__)m

次に買うべき本としては、「筆順辞典」があります。
104639.jpg
(画像をクリックするとAmazonへ飛びます)

筆順には、古典の字を分析して昔から使われている筆順と文科省(旧文部省)が定めた教育用の筆順があります。同じ字でも筆順が複数ある場合も多く、筆順を間違うと誤字となってしまうこともあります。え?結果同じ形になってるのに誤字になるの?なるんです(´Д`)行書や草書を習い始めると、必ず必要になるので、早くに手に入れておいて損はない字典です。

こちらは、筆順辞典の決定版です。この分野では第一人者の江守賢治先生が書かれたもので、ペン字の本に書かれた筆順は、ほとんどがおそらくこの字典(かもしくは他の江守先生の本)を調べて書いているのではないかと思います。他にも権威のある筆順字典はありますが、手に入る値段で一番信頼できる原典はこれでしょう。お値段が、「え~高~い!」という場合は、同じ江守先生が書かれた「漢字筆順ハンドブック」もあります。


■硬筆書写技能検定を受けます

資格試験や検定試験の勉強は、どの分野でもそうですが、普通のテキストだけでは不十分です。それぞれの試験の参考書や過去問を勉強するのが一番の近道です。なぜなら、資格試験では、能力だけではなくて点数を取るためのポイントが重要になるからです。

硬筆書写技能検定のオフィシャルな参考書は、財団法人書写技能検定協会から入手することができます。

市販のテキストとしては、下のものが定番かつ決定版です。
合格のポイント12級
(画像をクリックするとAmazonへ飛びます)

狩田巻山先生の「書写技能検定合格のポイント」です。写真は、1・2級のものですが、各級位のものが毎年出版されています。主に模擬問題集です。試験と同じ形式で、1ページずつ切り離して練習できます。受験者必携です。

理論問題のすべて
(画像をクリックするとAmaonに飛びます)
こちらは、タイトル通り、理論問題の参考書です。筆順問題や誤字指摘、書道史など網羅して解説した参考書です。書店で入手できるものとしては、こちらがバイブル的な参考書です。書道史の参考書は、沢山ありますが、検定向けには、これを一冊読めば、他の知識面の参考書は要らないでしょう。

書道史に関して、物足りないと感じたら、同じ江守先生のこの本がオススメです。
江守歴史本
(画像をクリックするとAmaonに飛びます)

(以下、随時更新)
下の関連記事も参照してください。

ペン習字必携参考書(再編集)

長らく参考書の記事を書いてませんでしたが、うちの書棚には着実にお習字の参考書が増殖しています。そのうち床が抜ける(´・ω・`)

過去の記事を再編集して、とくに、パイロット(およびその系統)の初学者の方のために、独断と偏見による必携参考書を必要度順に再掲しておきます。

■各系統の三体字典
必要度:★★★★★
どの系統・流派を学ぶにしろ、三体字典は必携です。通常は、自分の系統・流派のものを持っていたら十分ですが、他の系統・流派のと見比べることで、系統に関わらないポイントを知ることができます。また、行書などは幾通りも書き方がありますので、1冊ではカバーしきれないこともあります。

A系統
三体字典「改訂 ペン字常用漢字の楷行草」 江守賢治著
江守本

冒頭に4ページ書体について、パイロットテキスト漢字編に書いてるような記述があり、その後おもむろに字典が始まります。楷書、行書、草書を崩す度合いによって5種類ずつ並んでます。要所に別字体や注意点が書かれているので、他系統でも非常に参考になります。各ページに読みのインデックスはついてますが、索引はありません。

B系統
三体字典「ペン習字三体」 高田香雪・大久保 節子・長尾 敏子・宮崎 倫子著
高田本

4人の先生の共著三体字典とあって、少しずつ書きぶりが違うとの声もあるが、他の系統と比べると大判ですこぶる見やすい字典。入手のしやすさもいい。最初に2ページほどで楷書行書草書の説明はあるけれど、他の系統と違い研究家の先生方ではないので解説や説明はほとんどありません。索引があって引きやすい。

C系統
「ペン字改訂常用漢字の三体」狩田巻山著
20160113 102453
C系統の三体字典改訂版。追加された常用漢字を小林操子先生が補追されています。索引もあって見やすい。

六体字典「常用漢字の六体」 狩田巻山著
狩田本

改訂版の三体字典が出たことは知ってましたが、古書でいいのであえて六体本の方を購入しました。冒頭に9ページにわたって、書体と字体、常用漢字と筆写体、新字体と旧字体、書写体、行書体と草書体、人名用漢字について氏の解説が載ってます。いわく、本書の六体とは、字体である「新字体、旧字体、書写体」と書体である「楷書、行書、草書」を表します。索引がないのが難点です。小型の単行本になってます。

D系統
「漢字三体ペン字典」和氣正沙著
D系統の三体字典は、市販されていません。「わかくさ通信」の広告欄に載っている申し込み先に郵便振替で申し込むと購入できます。部数が限られているとのことで、私は購入を遠慮しました。

■ペン習字総合参考書
「楷書の基本100パターン」江守賢治著(1987年)
必要度:★★★★★
楷書の基本100パターン
独断で必携書と断言します。楷書を学ぶ上では一読すべき本です。
既に絶版ですが、Amazon等で古書購入できます。値段も今のところ妥当なお値段。
楷書をきれいに(正しく)書くための要点を100パターンにまとめてあります。
毛筆を手本に書かれていますが、読めばペン字においても江守先生がそのパターンを貫いておられることが分かります。
江守先生いわく
「パターンは便宜都合のよい100パターンまとめたまでであって、その外にはもうパターンはないかといえば、ないことない。しかし、この100で足りると思われる。」
つまり、必要十分な100パターンを網羅した本ということです。
この100パターンは、先生が私淑(直接教えを受けるわけではないが、密かに師と仰ぎ模範として学ぶこと)とする欧陽詢の書を生涯かけて研究し、夢枕にまで立つ欧陽詢と対話して得た数々の疑問の集積でもあります。


「ペン字精習 上」狩田 巻山著(6月29日Amazonでポチ)
「ペン字精習 下」狩田 巻山著(6月29日Amazonでポチ)
必要度:★★★★☆
ペン字精習上
ペン字精習下

これもご存知、狩田巻山先生の完璧ペン字本です。パイロットのテキストでは不十分と思われる方は、この上下巻があれば他のテキストは必要ない、というくらい完全版となっています。今は絶版となっている佐藤先生の「ペン習字のすべて」なども含めて他の先生が書かれた類似本は、すべてこの狩田先生の簡略版になっている、と言っても過言ではありません。
書店で下巻だけみかけ、パラパラと見てみたところ、評判通り非常にいいテキストな感じでしたが、佐藤先生の「ペン習字のすべて」をポチしたばかりでしたので、書店での購入はジッと耐えました。
耐えたはずでしたが、Amazonなどで見るに「上巻」がもう品薄のようで、これを逃すと手に入らなくなるかもしれない、という言い訳をしながらポチっとしてしまいました(^^;
しかし、テキストの出来としては佐藤先生には失礼ながら「ペン習字のすべて」よりも内容が濃く、とくに私にとっては上巻p.10の「線質のいろいろ」この1ページを見れただけで収穫でした。個人的に「そうそう、これを誰か先生に説明して欲しかったんです!」という感じでした。

■辞書類
「楷行草 筆順・字体字典」江守賢治著
必要度:★★★★☆
104639.jpg

こちらも定番の江守先生の筆順・字体字典。お決まりの楷書の筆順などは、他の本でも載っていますが、行書や草書の筆順を全パターン網羅している必携字典。筆順だけではなく、あらゆる字体や解説など江守先生の研究を網羅した字典となっています。行書や草書をやり始めたら、必然的に欲しくなる本です。

「角川書道字典」
必要度:★★☆☆☆
角川字典

こちらは、字典です。書道をやっておられる方は座右の字典。必要度は低いですが、個人的には度々引いています。
ペン字やるために古典を見るとしても、師範でも目指さない限り、わざわざこんな大きな辞典は必要ないと思われます(^^;
中身は、こんな感じで漢字ごとに古典から集字されたものが並んでいます。
角川サンプル
件の「好」の字がいろんな古典から集字されています。

ご参考までに。


美しい手紙

こちらは、「ペン字の参考書」というよりも、完全に趣味・好奇心で購入してしまった2冊です。

いささか値段も張りますし、初心者の方にお勧めするものではありませんが、私的には購入の満足感があったものです。

■「美しい手紙」佐藤友里先生(1996年)
美しい手紙

佐藤友里先生の「美しい手紙」、手紙に関するいろんなことが詳しく書かれています。
それだけなら、ただの手紙書きのハウツー本なので珍しくもないのですが、随所に佐藤先生ご自身がやり取りした手紙が写真で紹介されているのです。とくに、鷹見芝香先生や狩田巻山先生の手紙・はがきやその他ご高名(と思われる)な先生方の手紙、お孫さんとの手紙のやり取りなど、貴重な手紙・ハガキが掲載されています。
というか、鷹見先生の手紙などは、住所や宛名まで立派な草書で書かれており、「今なら絶対届きません!」という感じです。
中には、死刑囚の方に通信指導してらっしゃったようで、その方の最後の手紙なども紹介されています。
おおかたは、手紙のハウツーなのですが、佐藤友里先生の「想い出の手紙集」として価値のある一冊だと思います。
※住所など(もう使われてないでしょうけど)まともに写ってますし、著作権などもありますからあえて中身は掲載しません。

Twitterで教えていただいて、Amazonで検索しましたが出てきません。google検索をかけても、出てきたのは古書店の買い取り価格表くらいで本誌のページはすぐに見当たりません。
どうやら、一般の流通ルートでは出回っていない本のようです。
教えていただいた方の情報で、ようやく、どうやら日本書道教育学会の関連会社でしか流通してないようだということが分かりました。その方は、直接そちらの系列の販売店で求められたそうです。

これも教えていただいて、先日取り寄せた「ぺんの力」の広告を見て、その販売店であろうお店から通販で購入できることを知りました。

三多軒 03-3265-5493
営業時間:平日10:00-18:30(土曜は17:30)

こちらに電話して注文しました。
本誌のお値段は、2,250円+税ですが、通販では送料と代引き手数料がかかります。
その送料と代引き手数料が高い(^^; 895円かかりました。

ですから、初心者の方の参考書としてはあえてお勧めしません。
ファンのための趣味の購入でしか元は取れません(笑)



■「角川書道字典

角川字典

こちらは、字典です。書道をやっておられる方は座右の字典なのでしょうが、ペン字とはほとんど関係ありません。
ペン字やるために古典を見るとしても、師範でも目指さない限り、わざわざこんな大きな辞典は必要ないと思われます(^^;

中身は、こんな感じで漢字ごとに古典から集字されたものが並んでいます。
角川サンプル
件の「好」の字がいろんな古典から集字されています。

角川からは、「角川書道大字典」なる大きな書道字典が出版されており、これと二玄社の「大書原」という字典がわが国では二大書道字典のようですが、この「角川書道字典」は普及版です。
それでも6,090円もする大きな字典です。大字典の方は、個人で買える値段でもなく、図書館でしか見ることがないもののようです。

書道字典ですから、ペン字の私には無縁と思って書店で見かけてもスルーしてたのですが、先日の「製」の字問題、「好」の字問題を調べたりしているうちに古典の集字検証が面白くなってきたこと、そして記事を読んでくださった方からお勧めいただいたことで、思い切って購入しました。

もっと安くてハンディなものもあるのですが、本好き、資料好きが高じて「勉強の投資はケチってはならない!」「大は小を兼ねるのだ!」と江守先生の本でも度々使用される角川をポチッとしてしまいました(^^;
まぁね、字典ですし、教養を深めるコレクションとして、良しとしましょう(^^;

ちなみに、書道字典についてお勧めいただいた時に紹介してもらった字典選びの解説サイトです。
「書を楽しむ法」http://homepage2.nifty.com/tagi/  八、字典を買おう
藤岡志龍の書道とたま日記  http://blogs.yahoo.co.jp/bokuan2001/34955614.html


いやもう、お腹いっぱい、懐空っぽなので、ペン字勉強関連の本は、しばらく打ち止めです(^^;

字体研究の参考書

また、ポチっとしてしまいました。まだ、隅々まで読んだわけではありませんがご紹介します。
江守賢治先生の2作です。

■「楷書の基本100パターン」江守賢治著(1987年)

楷書の基本100パターン

楷書をきれいに(正しく)書くための要点を100パターンにまとめてあります。
毛筆を手本に書かれていますが、読めばペン字においても江守先生がそのパターンを貫いておられることが分かります。
江守先生いわく

「パターンは便宜都合のよい100パターンまとめたまでであって、その外にはもうパターンはないかといえば、ないことない。しかし、この100で足りると思われる。」

つまり、必要十分な100パターンを網羅した本ということです。
この100パターンは、先生が私淑(直接教えを受けるわけではないが、密かに師と仰ぎ模範として学ぶこと)とする欧陽詢の書を生涯かけて研究し、夢枕にまで立つ欧陽詢と対話して得た数々の疑問の集積でもあります。

本書を読めば、A系統にしか見られない数々の特徴の理由が解明されます。
たとえば、「新」の字。各系統で比較してみると、

新_B系統
(B系統「ペン習字の三体」高田香雪他著)

新_狩田
(C系統「常用漢字の六体」狩田巻山著)

新_江守
(A系統「ペン字常用漢字の楷行草」江守賢治著)

A系統の江守先生の字だけ、偏のよこ画の一番長い画が違います。
これは、江守先生が古典、とりわけ欧陽詢の「永年九成宮醴泉銘」の字形に忠実であろうとしていることからです。

新_100パターン
(「楷書の基本100パターン」p.23)

これによると、A系統では、旁の方の3画目と4画目の接点も右が長くなるように接するべきであることが分かります。

その他にも、なぜA系統の「さんずい」はあんなふうに書くのか、「うかんむり」の一画目はどこにうつべきかなど、古典に忠実な要点が盛りだくさんです。

古典に固執するあまりに、現代の我々にとっては時としてA系統はクセのある字に見えてしまい、敬遠してしまうこともありますが、「本来はこうである!」という江守先生の堅い信念の結晶を我々にも分かりやすく解説している名著です。


■「漢字字体の解明 」江守賢治著(1966年)

漢字字体の解明

こちらは、昭和40年に出版された本で、おそらく古書でしか手に入りません。
「はじめに」で、硬筆書写検定一・二級受験者のために、いわゆる旧字体や書写体について解明し解説した本であることが書かれています。

出版された年代からも分かるように、当時はまだ常用漢字は告示されておらず、この場合の旧字体・書写体というのは、当用漢字の字体(追記:および戦前戦後の字体の変化)に対して旧字体・書写体の関係を書いた本です。先生は、「はじめに」の文末で、

「わたくしは、現在日常で書かれている字や、書的作品の中の字に対しては、実に多くの意見を持っている者です。しかし、この本はその意見を述べるものではなくて、字体というものは単に、こうなっているという解明をするにとどめているのです。」

と書かれています。(もちろん、若干冒頭に当用漢字字形批判の”江守節”が入っていますが(^^;)

本文の大半は多くの漢字一字一字の新字体・旧字体・書写体の解説が淡々と箇条書きにされている辞書的な本となっています。主に問題となる漢字については、いくつかの類型に分けながら、ほぼ網羅しているのではないでしょうか。硬筆書写検定のための解説本ということですが、全部覚えるなんてムリ!です(^^;

「許容される文字」「”いわゆる”書写体」「”いわゆる”旧字体」と呼び方1つとっても先生のこだわりが良くわかる本ですね。
巻頭第一章として、モノクロですが、当時、あるいはそれ以前に街中で見られた書写体・旧字体の看板や石碑の写真が15ページにわたり口絵として掲載されています。貴重な資料です。
プロフィール

@Sai

Author:@Sai
ようこそ@Saiのブログへ!
本ブログは、私の趣味の記録です。趣味の勉強ノートと割り切ってるので、お見苦しい個所も多々ありますが、よろしければご笑覧ください。
このブログは、2013年6月より開始しております。
2013年3月からパイロットペン習字通信講座を開始しました。
2013年7月から競書誌ペン時代を始めました。
2015年4月から競書誌ペンの光を始めました。
2015年12月からお遊び毛筆始めました。
パイロットペン習字通信講座(B系統)、ペン時代、ペン習字、その他・・・


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